パズルに見せかけた瞬間盛り上がり爆笑ゲーム
メーカー | KOSMOS |
発売年 | 2008年 |
作者 | Bernd Eisenstein |
プレイ人数 | 2-6人用 |
対象年齢 | 10歳以上 |
ゲーム概要
コスモス社の「ザックンパック」の紹介です。
このゲームは一見、ウボンゴ3Dのような立体パズルゲームですが、実際の内容はかなり違います。というか、全然違います。このゲームでプレイヤーは運送屋となり、トラックに効率よく荷物を積み込むことを競い合います。荷物はカラフルな木製駒で、各自がサイコロを振ってそのラウンドの荷物を決定します。
各自の荷物が決定したら、トラックを2枚ずつ持ち、一斉にオープン。自分の荷物を積み込むことの出来そうなトラックを選びます。
ここで、トラック選択のルール。
一番最後になってランダムでトラックを取るのはつらいので、オープンと同時にトラックの取り合いとなります。自分のトラックをゲットしたら、次は荷物を積み込みます。トラックには、荷物を置ける場所とその高さが記されているのですが、積荷を余らせても、積載場所を余らせてもいけません。
このマイナス点を持ち点から支払い、最も効率的に積んだプレイヤーには10点のボーナスが与えられます。
誰かの持ち点が無くなったらゲーム終了。勝負は案外早くつきます。
プレイ記
自宅ゲーム会にてヤス、のっちと3人プレイ。
まずは、サイコロを振って荷物を決めていく。サイコロの色と荷物が対応している。チップは持ち点を表している。
こちらがトラックのタイル。運転席に書いてある数字が積める段数。ちなみに、黒い荷物を積むには長さが足りない。
持ち点は75点からスタート。ルール説明からわかるかも知れないが、このゲームでは積荷を残したほうがマイナス点が大きくなるので、大きめのトラックを狙うのがコツ。当然一緒に遊んだ彼らにもそれを説明(ヤス持ち込みのゲームだけど…)をしたのだが・・・
オイ!そりゃ積めないだろ!!
いくら4階立てトラックでも、横が積めなきゃどうしようもない。
実際に対人で遊んでみると、ラウンド開始時のトラック争奪戦では自分で出すトラックは取れないため、ラウンドが開始されるとのっちとヤスの手がまるでジャッキー映画の蛇拳のように迫ってくる。ヤスはまるで、取るカードを決めていたかのように、一瞬で迫りくる蛇拳でトラックをゲットしていく。
なのに、積めない!!
そんだけの荷物を一階建てのトラックにどうやって積む気だよ!
賢い諸氏はもうお分かりだろう。コイツは事前に欲しいトラックを決めているから開始と同時に迫りくるのではない。まったく何も考えていないので早いのだ。だが、顔は真面目。そのギャップが面白い。おかげで、あっさりと勝利。
再度、一番長い荷物はフルにスペースのあるトラックでないと積めないと全員で確認し、2回目のゲーム開始!
でも積めない!
トラックは1段だし、オレンジ2個と白1個しか積めないじゃん!!
考えている余裕なんてないよ。
人間慌てるとこんなものか、絶対彼らは大地震で慌てた時に枕とクズカゴをそれぞれ両脇に抱えて外に飛び出すな。2回目もCOQぶっちぎり楽勝の展開で最後のラウンド。
最後まで積めない!!
ヤスは大量の荷物に対して、十字キーみたいなトラックを選択して撃沈。まじめな顔してトラックをゲットした後の積めなさなので、余計におかしい。
結局、2回目もぶっちぎり勝利。笑い過ぎて腹筋が痛い。
総評
あまりの可笑しさに、腸がよじれそう。古き良きバカゲー枠のゲーム。「ファミコン版燃えろプロ野球」でポンセがバントしたボールがスタンドインした時のような。瞬間湯沸かし器のような盛り上がりを楽しめました。
ザックンパックは見た目とは裏腹に、全然パズルゲームではありません。全員が自分の荷物をみてある程度トラックの大きさを決定し、一斉オープンに合わせて如何に狙いのトラックをとるか?という瞬間ゲームですね。
楽しいゲーム会にオススメ。
購入先情報
残念ながら現在は絶版です。