「蒸気の時代 完全日本語版」エラッタ

こんにちは。

先日のゲームマーケットにて、アークライトが販売している「蒸気の時代(完全日本語版)」が安価だったので1つ購入してきました。「蒸気の時代」と言えば、M.ワレスの代表作の1つであり、名作と名高い鉄道ゲームです。

このゲームの日本語版について、私はネガティブなイメージを持っていました。なぜなら、ある販売店の注意書きに(誤訳訂正付き)日本語版に同封されている説明書にバランス上問題になる誤った翻訳が見られるため、訂正用紙をお付けしています。との記載があったからです。

内容は分かりませんが、版元のアークライトの公式ページにも未だ(2012年6月時点)公開されていませんでした。仕方ないので、日本語のルールを英語ルールと突き合わせてエラッタ箇所の特定をしました。

前置きが長くなりましたが、ここから本題です。私が気付いたエラッタは主に3つです。(2022年再掲にあたって追記、この3つは公式サイトに訂正が掲載されていますので、緑色のタブ内の情報は読み飛ばして最下部のリンクから公式ページに飛んで大丈夫です)

エラッタ1

(株式発行フェイズ:日本語ルールブックP3)
このゲームでは、株式を発行することによって資金を調達することが出来ます。これに関して、日本語版ルールブックには:

「各プレイヤーは、どのターンの株式発行フェイズにも、2株以上発行する事ができます。」

と記載されています。株式発行の最低数が2株であると勘違いしてしまいがちな文章ですが、1株のみの発行も可能です。最大15株までしか発行できませんが、各ターンでは任意の数の株式を発行することができるというのが、正しいルールです。ただし、例文には1株の発行を行う様が記載されているので、致命的なエラッタでは無いと考えられます。

エラッタ2

(鉄道敷設コスト:日本語ルールブックP10)
この項には、線路タイルを配置する際のコストが記載されています。その説明文8−9−1の末尾に、注意書きで:

「これは一見間違いの様に思えるかもしれません〜」

という文章が記載されています。町に線路を敷く際の最大コストについて、補足説明を行う文章です。立体交差の線路について、最大コストとなる可能性が論じられています。しかし、最大コストである5$は、複数線路共存タイルのうち、町から4本の線路が発している状態になるタイルを使用した場合に発生するものです。そもそも、町に配置するのは「町専用線路タイル」「複数線路共存タイル」です。

町に線路を配置した場合のコストは、

町専用(発線路1本):2$
単線線路:3$
町専用(発線路3本):4$
複数線路:5$

です。

エラッタ3

(商品補充フェイズ:日本語ルールブックP12)

この項には、各ターンにおける商品の補充方法が記載されていますが、日本語ルールブック中、最も致命的な間違いと思われる文章が含まれています:

「商品ディスプレイは左右2つの表に分かれています。最初に、左側の表の商品を使用します。それがなくなったら、右側の表の商品を使用します。」

日本語ルールブックに従うと、左側の商品が無くなるまでは右側の商品を補充に用いることが無いことになってしまいます。これは大きな間違いです。英文ルールには:

「The Goods Display is in two parts. The light section, on the left above, is done first. Then the dark section, on the right, is done second.」

とあります。つまり、左右の表は毎ターン処理するのです。商品補充フェイズには、毎ターンダイスを2回振ることになります。左側を先に処理し、右側を次に処理するということです。

こうしないと、右側の都市にはいつまでたっても商品が補充されいことになってしまいます。ちなみに、これも明記されていませんが、A〜Dは左表を処理する時の3〜6に対応し、E〜Hは、右表を処理する時の1〜4に対応しています。

以上が、プレイ前に知っておいた方が良いと思われるルールのエラッタ情報です。

2012/6/25 追記:
アークライトへ連絡したところ、内容を検証して頂き、無事公式エラッタを出して頂きました。

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