Short Review
キオスクで販売されていた珍品
メーカー | Passenger Service |
発売年 | 不明 |
作者 | 不明 |
プレイ人数 | 2-6人用 |
対象年齢 | 10歳以上 |
ゲーム概要
新幹線で暇を潰すためのゲーム
その昔、キオスクで販売されていたという幻のゲーム「ハーベスト」。JR東海が運営していたパッセンジャーズサービスというところが東京駅構内などのキオスクのみで販売されていたゲームです。
イラスト等はチープですが、そのゲーム性は侮れません。ゲームの目的は、点数の付いた野菜3種(キャベツ/とうもろこし/トマト)を沢山収穫して高得点を目指すこと。ただし、野菜の中には腐っているものも混じっているので注意が必要です。
各自、自分の農場ボード(2×2)を場に置き手札を3枚持ちます。農場ボードは全てが繋がっていればどのように置いてもかまわない様ですが、ディフォルトは写真のように田んぼ型に並べるみたいです。
手番が来たらカードを1枚引き、好きなカードを畑の任意の場所に植えます。この時、自分の畑に作物が植えられていなければ、自分の畑を選ばなければいけません。
縦/横/斜めの何れかに、3つ以上の同じ野菜が揃ったら収穫。植えられていた野菜は、それぞれの畑の持ち主の獲得カードとなります。たとえマイナスポイントの野菜でも、容赦なく収穫&獲得させられてしまうので、不利な場合には違う野菜でブロックすることも重要。逆に、手札がマイナスポイントばかりの場合には、積極的に他人の畑に植えていきます。
カードには、野菜の他に「収穫を失敗させるカード」と「ジョーカー的なカード」の2種類のスペシャルカードが含まれています。自分のマイナスカードを一層したり、他人の得点を邪魔したりすることができるわけです。ただし、スペシャルカードを最後まで残してしまうと強烈なマイナスポイントを喰らうので注意が必要です。出せるカードを全て出し終わったらゲーム終了!!収穫した野菜の得点を合計します。もちろん、合計得点の一番高いプレイヤーが勝利します。
箱の裏面には、「わがままな人は負けちゃう」と注意書きがあります。確かに、あまり目立つ行動をとってばかりいると、集中的にマイナスポイントの野菜を植えられてしまう恐れのあるゲームです。面白い!!
総評
プレイ感はもの凄く軽いです。攻撃的な行動もとれるゲームですが、絵柄とテーマがが平和的なせいか、あんまり気になりません。絵柄は、昔のファミコンドット絵のような感じ。3目並べを多人数でやっているような感覚ですが、中々良く出来たゲームだと思います。これをキオスクで売っていたということが驚愕です。ゲームとしてはとても面白いのですが、キオスクではあまり売れなかったのでは…と思います。あまりに先進的過ぎたかもしれませんね。現代のボードゲームブームに乗って再びキオスクに並べて欲しいと思います。貴重なゲームをプレイできてとても楽しかったです。ただ、現代で大金を叩いて購入するようなゲームではありません。あくまでもコレクターズアイテム。
よく話題になる、「再販して欲しいゲームは?」という質問の答えとして持っておくと玄人ぽいです。
購入先情報
絶版です。