呪いのミイラ

Short Review

トイレットペーパーを一巻、ご用意ください

メーカーRavensburger
発売年2008年
作者Marcel-André Casasola Merkle
プレイ人数2-5人用
対象年齢8歳以上

ゲーム概要

ミイラが迫ってくる!

「呪いのミイラ」は、王家のピラミッドに忍び込み、指定されたお宝を奪取するゲームです。なんとこのゲーム、どこからが苗字でどこからが名前かわからない論争がおきがちな伝説の(生きていますが)デザイナー、カサソラメルクルの作品です。ラベンスバーガー+ギミック系ボードゲームというとギュンター・バースが有名ですが、本作は正真正銘のカサソラメルクル作品です。「タルバ」や「サンタクルーズ」、「モイタラ」など、切れ味の鋭いドイツゲームをデザインすることで有名な方です。

このゲームの目的は前述の通り、王家のピラミッドからお宝を奪取するゲームです。ただし、当然ピラミッドには番人が居ます。王家の墓を荒らす不届き者を死に至らしめるべく、怖〜いミイラがピラミッド内を徘徊してい流のです。

このゲームでは、プレイヤーのうち1人がミイラを担当し、その他のプレイヤーはピラミッドに忍び込む探検家となります。

天才的アイデアのマグネット式追いかけっこ

金属の埋め込まれたボードを挟み、ミイラ側と探検家側に分かれる。

このゲームでは、ミイラ側と探検家側に分かれてプレイします。外箱の下の部分を利用し、そこに立てた金属の板が埋め込まれたボードを挟んで双方が対峙する形となります。金属を含むボードには、マグネットが付着するようにできています。

基本的に、両側には同じ迷路が描かれており、迷路内には財宝が置かれています。探検家はマグネットで自分の位置を把握しますが、ミイラ側からは見えません。ミイラもマグネットで自分の位置を把握しますが、ミイラのマグネットは2つあり、鉄板を挟むように両側に張り付いています。ミイラが自分の側で駒を動かすと、反対側でも不気味にマグネットが動き、ミイラの位置を探検家達に知らせるのです(素晴らしい)。

探検家は、それぞれに割り当てられた財宝を手に入れなければなりません。財宝を手に入れるには、迷路のその場所に辿り着く事が必要です。そして、辿り着いた探検家はどの財宝を手に入れたか宣言します。すると、ミイラがその場所に急行。恐怖の追いかけっこの始まりです。捕まるとライフを一つ失います。

探検家もミイラも、移動にはサイコロを使用します。白いサイコロは探検家用、茶色はミイラ用です。探検家は全てのサイコロを振り、そのうちの一つをチョイスします。しかし、もしもミイラマークを出してしまうと、サイコロはミイラに取り上げられてしまいます。そうすることにより、ミイラの移動力はどんどん上昇していきます。これを阻止するにはサイコロを”開放”すると宣言すれば良いのですが、そのタイミングでミイラが追加移動するので、絶対に捕まらない場所で宣言したいところです。

こうして、誰かが割り当てられた財宝を全て獲得するか、ミイラが探検家を撃退するとゲーム終了です。



総評

Silver

ラベンスバーガー社のキッズ傑作3本指に入る素晴らしいゲームだと思います。プレイ感は「スコットランドヤード」に似ているかもしれません。しかし、このゲームでは団結する必要はなく、勝者は1人です。慣れてくると、サイコロを開放するタイミングでライバルを葬ったりすることもできます。ミイラの動きも見事なもので、通路を走ってくる様子や、横を通り過ぎて行く様には本当にドキドキします。また、ミイラが探検家を捕まえると、「パチッ」と絶妙の感触と音がするので病み付きになります。その時の探検家の悲鳴や表情がたまりません。マグネット鬼ごっこのアイデアだけに頼ったゲームではありません。子供も大人も一緒に熱狂できる好ゲームだと思います。このゲームをプレイした事の無い方と一緒にプレイすると、その後にかなりの確率で「購入した」というお話を聞く事が出来るゲームでした。ゲーム慣れしていない方を引き込むのにも一役買ってくれるゲームですね。

このゲーム、なぜかボードゲームギークという米国のデータベースに登録がありません。カサソラメルクルの作品リストにも収載されていないようです。何かあったのでしょうか。ぜひ再販されて欲しいゲームなのですが。

購入先情報

駿河屋

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