Short Review
最早、人類の手には負えない
メーカー | KOSMOS |
発売年 | 2009年 |
作者 | Grzegorz Rejchtman |
プレイ人数 | 2-4人用 |
対象年齢 | 10歳以上 |
ゲーム概要
立体になったウボンゴ
アフリカ的なデザインを前面に押し出し、同時パズル解きゲームとして一世を風靡したウボンゴ。そのパズルピースを立体にしたのが、「ウボンゴ3D」です。
コスモス小箱カードを縦置きにするのとほぼ変わらない高さのデカ箱。置き場所に困るほどのその中身は、破壊力抜群の立体ピース。ピースは全てプラスティック製です(環境にやさしいリサイクルプラと思われます)。
ゲーム性は完全な早解き優遇スタイルに
ゲームでは、相変わらずボードに示されたパズルを全員で一斉に解き始めます。ボードの白い部分に、はみ出さない様に2段のブロックを作る事が目的です。先に解けたプレイヤーから、ボーナス2個、1個、0個+1個の宝石を獲得していきます。
本家のウボンゴでは、並べられた宝石を取る順番が違うのみで、貰える宝石の数は一緒だったのですが、ウボンゴ3Dでは、早く解けるとそれだけ貰える宝石の数が増える仕様となっています。
シリーズ最高難度の3Dパズル
パズルはこんな感じで解けます。それにしても、難しいです。組み合わせていれば解ける時もありますが、論理的に解くにはかなりの空間認識能力が必要だと思います。既に脳が軟化し始めている筆者の頭では、中々簡単には解く事が出来ません。
その難しさのためか、全ての問題に対する解答がオールカラーで付属しています。壮観です。脳味噌フル回転、最高峰のウボンゴです。解けるのがバレると、超大国に拉致されるかも。
総評
Bronze
ウボンゴを初めて触ったとき、「同時パズルゲームというジャンル」と「解くのが早いだけでは勝てない」という2点に感心しました。頑張れば誰もが解ける程度の難易度で、獲得する宝石の色が重要であったからです。そして、ウボンゴシリーズはコスモス社の看板商品となりました。
「ウボンゴ3D」は、パズルを解いて宝石を集めるというルールは共通していますが、その難易度は突出しており、解くのが遅いプレイヤーは、絶えず獲得できる宝石が少なくなってしまいます。難易度が高いために、解けないまま終わってしまうこともしばしばあり、管理人の感想は”や・り・過・ぎ”です。万人が楽しめるゲームではなくなってしまいました。
しかし、この進化が間違っているとは思いません。ウボンゴが好きで、新たなアハ体験を求める面々からすれば、より問題が難しくなる事がウェルカムだからです。そういった意味で、これはストイックに上級問題を求めるプレイヤー用の追加アイテムと言えるでしょう。従って、これを買う前に、元のウボンゴを体験されることをお勧めします。
どんな難問にも答えがあるのだということに感動できます。