Short Review
デッキビルドの皮を被ったお買い物ゲーム
メーカー | Arclight Games |
発売年 | 2010年 |
作者 | John Fiorillo, Justin Gary, Brian M. Kibler |
プレイ人数 | 1-4人用 |
対象年齢 | 13歳以上 |
ゲーム概要
2種類の通貨でお買い物
アークライトより完全日本語版が発売されていた「アセンション」です。このゲームは、場のカードを獲得することによって自分のデッキを成長させる「デッキビルド型ゲーム」です。
ボックスのアートワークは凄くカッコ良く、雰囲気出てます。どちらかというとトレーディングカード勢を意識したデザインに見えます。デッキビルド型ゲームと言えば、ドミニオンやサンダーストーンが有名ですが、どちらかといえばサンダーストーンに雰囲気の似たファンタジー色の強いゲーム。
手番では、山札から無造作に並べられた1列のカードより欲しいカードを獲得していきます。この世界の単位は3つ。「ルーン」「パワー」「勝利点」。「ルーン」は主に味方のカードを集める為に使用し、「パワー」は敵を倒すために使用します。敵を倒すと「勝利点」が手に入ると言う寸法です。倒した敵は、勝利点を与えてゲームから取り除かれます。デッキには余計なカードが増えないので、凄く軽い印象。
自分のデッキの上から5枚を手札として持ち、手番ではこれを公開して「ルーン」と「パワー」を別々に計算します。その計算値の範囲内で中央に並んだカードのうち、コストを支払えるものを獲得し、全てを捨て札として手番終了です。
「勝利点」は、宝石のようなトークンで支払われます。最終的にはこれを最も沢山手に入れたプレイヤーが勝利します。同時に、このトークンはゲーム終了までの砂時計も兼ねており、全てが獲得されるとゲーム終了のスイッチが入るようになっています。
カードの中には特殊な条件下でコンボを発生するものや、ずっと場に置かれるエンチャントのようなものが含まれており、戦略的な要素も少し楽しめるようになっています。
総評
とても手軽に楽しめるデッキビルド型ゲームです。サンダーストーンを遊んだ事のある方なら、ルールの説明に5分とかからないでしょう。雰囲気はサンダーストーンに似ていますが、並んだカードはどれを選んでもコストが変わらないし、敵を倒して勝利点を獲得してもデッキが重くならないなど比較的ライトな仕様です。「ルーン」と「パワー」という2つの要素をカード獲得コストにちりばめているのですが、基本的には合計値が足りるか足りないかだけなので、手番がきたら財布と相談してお買い物をするゲームのようです。他人の邪魔をすることも殆ど不可能なので、純粋にお買い物を楽しみ、狙ったコンボがたまにでればスッキリするという手軽な楽しみ方をすれば良いのではないでしょうか。2人がベストかな。
ゲームボードが付属しているのは◎ですが、特に見るべきところのないゲーム。