コンパネロス

Short Review

裏切りの豚

メーカーHUCH & Friends
発売年2011年
作者Steffen Brückner
プレイ人数3-6人用
対象年齢10歳以上

ゲーム概要

流れに乗るか、裏切るか

3〜6人対応のトリックテイキングゲームです。「トリックを制して得られるのは前のラウンドで使われたカード」というのがこのゲームの特徴です。

出典:ボードゲームギーク

箱絵は素敵なブタ野郎です。このHUCHは豚が好きなのでしょうか。質が悪いわけではないですが、カードにはエンボス加工が施されていません。カードというよりも型紙に近い質感です。

豚の圧政にデモで対抗するゲーム

ゲームでは、ゲームに使用するカードは1人につき10枚。カードは6色あり、1〜10の数字でワンセット。これを人数分混ぜます。残りのカードはしまっておきます。ゲーム開始時、この中から9枚をプレイヤーに配ります。リードのプレイヤーからカードを1枚ずつ出していきます。

手番では、デモをしている体で各自がカードを1枚ずつプレイしてトリックテイクを行っていきます。最初の報酬は、配り終わって残ったカード。以降のラウンドでは前のラウンドでプレイされたカードが報酬となります。そのため、カードは色事に揃えておきます。

メイフォローのトリックテイク

トリックは、必ずしもフォローする必要はなく、各自思い思いのカードをプレイできます。全員がカードをプレイし終わったら、それぞれの色の数字を合計します。最も大きな数字の色をプレイしたプレイヤーのうち、大きな数字をプレイしたプレイヤーから順番に、場の報酬を1色分獲得できます。リードに乗ってもいいし、新たな色を主張しても良いわけです。後半のプレイヤーは勝利する色を決めるチャンスが巡ってくる事が多いので有利です。

また、前のラウンドで大きな数字が使われた時は、高得点のチャンスが生まれるようになっています。大きな数字を出すときは、それが次回に他人のものになる可能性を考えなくてはいけません。

手札が無くなったらゲーム終了。獲得したカード数字の合計が得点となります。もちろん、最多得点が勝者です。

総評

トリックテイキングゲームの中でも、非常に運の要素が強い部類に入ると思います。カード運が悪くても、ラウンドを支配する色に乗っかっておこぼれに預かることもできます。でも、強いのは数字の大きなカードに違いありません。手札に8以上が無いような状況では、わずかなカードを手に入れるのが精一杯です。このようなタイプのゲームでは、ハンドを複数こなして手札の運を平均化すると勝負が拮抗しやすいですが、ノーマルルールでは1ハンドのみのようです。

ゲームには豚は登場しないのですが、豚を登場させてスパイスを効かせてあったらもっと楽しかったかな。ただ単に、ゲーム中「このブタヤロウ!」と叫びたいだけだけど。

冗談はさておき、一緒にプレイした方の意見もふまえ、カードゲームに良くある「数ハンドの合計で勝敗を決します」というルールは運の緩和に重要なのだと再確認しました。

購入先情報

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