春がきた!
メーカー | Filosofia Éditions |
発売年 | 2011年 |
作者 | Friedemann Friese |
プレイ人数 | 3-6人用 |
対象年齢 | 8歳以上 |
ゲーム概要
フリーゼのFがつかないブラフゲーム
フリーゼのブラフゲーム『スプリングフィーバー』です。ゲームの目的は、自分の庭をプラス得点の花カードでいっぱいにすることです。フリーゼの作品といえば頭文字のFですが、本作はSから始まっています。
手番では、隣のプレイヤーから受け取ったカードの中から、一番得点の低いカードを自分の花壇に植えなければなりません。それがたとえ、−10点のカタツムリカードでも、です。
その後、植えなかったカードを次のプレイヤーに裏向きに渡します。次のプレイヤーは、前のプレイヤーが「正直に一番得点の低いカードを植えたかどうか」にチャレンジすることができます。チャレンジが成功すれば、そのカードに含まれたすべてのマイナスカードを押し付ける事ができるだけでなく、相手のプラスカードをもぎ取ったり、自分のマイナスカードを押し付ける事ができます。
カードの内訳は、プラスカードとマイナスカードの内訳が半々くらい。マイナスカードは−1〜−10点まで色々な種類があります。
プレイ記
TBGL宮原ゲーム会にて、ぐんまさん、Tさん、流さんと4人プレイ。COQはぐんまさんとTさんの間に着席。
初手はいきなりマイナスだらけのカード。マイナスとプラスのカードが同じくらいの割合で入っているので偏りも結構ある。さて、ここから1枚を植えて下手にカードを流すわけだが、どうにもバレそうで怖い。ブラフゲームは、こうして一旦心が泳ぐと怖くて勝負できなくなるのが恐ろしいところ。
「どうしてヌケ作だってわかったんですか?
みたいな台詞は吐きたくないのでおとなしく−6を植える。
そんな弱気なプレイでマイナスカードは溜まるばかり。そういえばこのゲーム、以前にも別のゲーム会でプレイさせてもらった。その時にブラフを見抜かれ続け、心に負け犬の十字架を背負っていたのだ。原因がわかれば対策は積極的なダウトしかない。
そして、マイナスが溜まる…orz。上手のぐんまさんは、こちらのダウトを牽制し、大きめのマイナスをかまえて待ち構えたりしている。ダウトに失敗したら、あれが押し付けられるという算段、上手だ。
しょうがないのでたまに来る偏った手札で下手のTさんを騙そうとする。ちょっと悩んだふりをしながらオモムロにプラスカードを植えてみたり。こういった手札がまわってきた時にゲームの勝負どころが訪れる。
さらに、だれもダウトをせずに1周まわってきたカードに大きなマイナスカードが入っていた時も悩ましくて面白い。ひょっとすると、このカードは次に渡すプレイヤーに筒抜けかもしれないのだ。逆の立場だと、笑いを堪えるのが大変でこれも面白い。
ゲームは想像の通り、最大のマイナスカードもCOQが喰らって終了。終始ニヤつき、笑えるゲームでした。勝者はTさん。希代の大嘘つきに囲まれた善良なCOQの庭は、カタツムリだらけになりました。
ケッ
プレイ時間:30分
総評
Bronze
パーティゲーム寄りのブラフゲームです。騙し騙されて愉快な雰囲気でゲームができるなら、このゲームはオススメです。相手のブラフをかわすために敢えて大きめのマイナスカードを保持する等の戦略は取れますが、戦略的な側面は薄いです。
「ライアーズダイス」(「ブラフ」)に似ていると評されることもあるようですが、このゲームは敗者が脱落することが無いので、より楽しみ易いと思います。シンプルなルールで楽しませるフリーゼの手腕は流石です。
購入先情報
絶版です