ジャングルスピード

トーテムと共にあらんことを!

メーカーAsmodee
発売年1997年
作者T Vuarchex, P Yakovenko
プレイ人数2-8人用
対象年齢7歳以上

ゲーム概要

体育会系アクションゲーム

脊髄反射が重要なアクションゲーム『ジャングルスピード』です。反射神経系のアクションゲームではかなり売れている品です。箱と中に入っている巾着袋の色が数種類あるみたいですが、ゲームは一緒です。ただし、「トーテム」というアクションで取り合うオブジェクトに樹脂製木製があるようです。購入前に確認しましょう。

出典:ボードゲームギーク

このゲームでは、「トーテム」と呼ばれるオブジェクト(筆者のバージョンでは黄色い樹脂製)をテーブル中央に置き、様々な色で図形の書かれた総計80枚のカードを各プレイヤーに均等に配ります。これを自分の前に置き、時計回りに1枚ずつめくっていきます。カードをめくる時は、片手しか使用できず、自分とは反対側に先に見えるようにめくらなければなりません。

多彩な脊髄反射が求められる多様なカード

もしも自分のめくったカードが、他のプレイヤーのカードと同じ図形のカードだった場合、決闘が発生します。決闘では、先に「トーテム」を掴んだほうの勝ちです。負けたプレイヤーは、自分と決闘相手のオープンになっているカードと諸々の理由で「トーテム」の下にあるカード(決闘の結果が有耶無耶だった場合などにカードをトーテムの下に置いておく)をすべて引き取らなくてはいけません。また、お手つきをした場合はもっと厳しく、全ての表向けられているカードを引き取らなくてはなりません。

色も違うが図形も違う
一瞬で判断するのは難しい

その他にも、一斉に決闘になるカード、図形ではなくて色が決闘の合図になるカードなどの特殊カードが混じっています。自分のカードをすべて無くせば勝利です。一瞬の判断、反射神経、そして動きの機敏さが求められる、パーティゲームです。

プレイ記

自宅ゲーム会にて、ヒロシ、カジ、JJと4人プレイ。

トーテムを中央に配置してゲームスタート。トーテムは樹脂で出来ており、かなり乱暴に扱っても、ビクともしない良い出来。奪い合いの際にトーテムが吹っ飛ぶことがあるので、個人的には木製よりも樹脂製の方がおすすめ。

特にカードを確認しないで始めたため、微妙な図形の違いに次々とはまり、お手つきだらけで一進一退の展開。本当に、微妙な違いなのである。特にCOQは直前にビールをたしなんでいたため、ほとんど同じ図形に見える。正直、水前寺清子過ぎて、3歩進んで2歩下がったり2歩進んで3歩下がったり、カードを全部無くすなんて、何時間かかるんだろうという展開。

しかし、ゲームに慣れてきたカジが徐々に頭角を表し、ほとんど才能と言っても良いくらい、正確なトーテムさばきを見せ始める。この辺りから、全員がトーテムに集中し、四角いテーブルを挟んで、刺すか刺されるかの勝負だ。ここで誰からとも無く、ガチの勝負が提案される。

カジ
カジ

じゃあカードをめくるプレイヤーはトーテムが近くてずるいので、左手でめくって、各自膝に置いた右手でトーテムを取ることにしましょうよ、でも膝を立てるのは反則ってことで。

うざいくらいに話をまとめるカジ。そしてここから突如、真剣勝負。さらには、決闘ではない状況でピクッと反応しただけでもお手つきという、メジャーリーグのような厳しい判定も適用。

そして、カジはクラウチングスタートのような姿勢でトーテムを絶えず狙う。しかも、カジの爪はいやらしいくらい長く、まともにやり合ったら、皮膚を切り裂かれそうで分が悪い。この日のために、伸ばし続けていたのだろうか。

COQ
COQ

影慶エイケイって親戚いる?

カジ
カジ

??

COQ
COQ

毒手だよ、毒手。一生懸命毒に浸けた?

カジ
カジ

??

大して年は違わないが、世代の違いだろうか。男塾ジョークも通じないまま、カジの独走。JJがなんとか食らいつこうとするが、場にかなりの枚数が貯まった重要な局面で微妙な図形に「ピクっ」と一瞬反応してしまう。

大量のカードを抱えたJJと元々ぱっとしないCOQは既に勝負の蚊帳の外。ヒロシとカジの一騎打ちの展開となる。終盤、ヒロシがなんとかくらいつくが、カジがそのヒロシとの決闘を制し、最後の札をヒロシに押し付けて勝利。

「トーテムを奪い合って突き指」って聞くだけだとちょっと冒険者ぽい。

総評

Bronze

本当にこの微妙な違いを一瞬で判断するのは難しいです。特にカードをめくる時は、対戦相手全員のカードを気にしなければいけないので大変。軽めのゲームだと思っていましたが、終了時には重量級のゲームをプレイした時のように頭が疲れていました。

少々難点なのは、このゲームを偶数のプレイヤーでプレイする時です。なぜなら、対面のプレイヤーのカードがトーテムで良く見えません。さらに集中できるようにするには、座る位置の調整などがおすすめです。

海外の動画などを見ると、トーテムをテーブルの上ではなく、違う部屋に置いたり、本気でプロレスのように奪い合ったりしています。工夫次第でいろいろダイナミックなゲームができそうです。テレビの企画などにも合いそうですよね。

なお、遊ぶ時には爪を切って、あまり激しくトーテムを奪い合わないように気をつけないと、怪我をしてしまうかもしれないので、注意してください。カジの毒手は反則です。

スキー旅行にでも持っていけば、気になる相手と手と手が触れ合えちゃうかもしれないです。カジ、必要な時は何時でも貸すよ!

『May the totem be with you!!(トーテムと共にあらんことを!)』

購入先情報

Bronze
COQをフォローする
The Board Game Laboratory – Rebooted!!
タイトルとURLをコピーしました