Short Review
お奉行様!
メーカー | KOSMOS |
発売年 | 2012年 |
作者 | Jordi Gené, Gregorio Morales |
プレイ人数 | 2-5人用 |
対象年齢 | 10歳以上 |
ゲーム概要
真のグリルマスターを目指して
コスモスが中箱でリリースした鍋(網)奉行カードゲーム「グリルパーティ」です。箱絵のデザインは、グリルに立ち向かうヒトの決意を示しているようで、ちょっと期待してしまうゲームです。コスモスゲームにしては珍しく、5人まで対応しています。ゲームの目的は各自に配られた山札を誰よりも早く枯渇させること。
手番では、中央に置かれた網(グリル)の上の食材を1つだけ操作し、その後の状況に応じて、手札を次々と出していきます。肉、トウモロコシ、魚、ソーセージは木駒で表現されており、見た目の雰囲気はチリバツ。手番開始時、これらを1つだけ自分のストックの食材と交換できます。
その後、グリル上の食材に対し、4枚の手札の中から「グリルに魚はありません」「肉が最多」「トウモロコシがソーセージより多い」等のカードを出せるだけ出していきます。最後にカードを4枚に補充して手番終了です。
出せるカードにはグリル上の食材以外にも1つだけ制限があります。それは、「他人の捨て札の一番上と同じカードは出せない」です。この効果で相手をなんとか邪魔します。こうしてカードを出していき、最初に手札を無くしたプレイヤーの勝利です。
総評
フルに5人で遊んでみました。「あぁッ僕のソーセージが出せない!」という卑猥な発言を無意識にするなど、プレイヤーに恵まれたお陰でつまらなくは無かったのですが、ゲームとして面白いかと問われると、退屈が顔に出てしまいそうです。食材は豊富にあり、手番がまわってくるまでにグリル上の様子はほぼ一変しているので、手なりでカードを出すのがメインとなってしまっていました。コンポーネントのデザインは悪くないので、非常に惜しいのですが、このゲームのシステムを活かしつつ楽しむのは、ギリギリ2人がベストではないでしょうか。ただ1つ言えることは、このゲームが日本で再版されるならテーマはきっと鍋になることでしょう。
購入先情報
絶版です。