Short Review
我々は今、ディクシットとワードバスケットの融合に立ち合っているのだ
メーカー | Think Fun |
発売年 | 2014年 |
作者 | Joe Herbert, Dave Herbert |
プレイ人数 | 2-6人用 |
対象年齢 | 8歳以上 |
ゲーム概要
絵で続けるしりとり「最後の文字」
「ラストレター」はカードに書かれた絵で早い者勝ちのしりとりをするゲームです。ほぼ説明はこれで終わりです。「ワードバスケット」と「ディクシット」を融合させたようなルールです。各自に5枚のカードを配り、最初のワードを決めたら早い者勝ちでカードを出してしりとりをしていきます。この時、しりとりワードに使えるのはカードに書かれているキャラクターやカード全体のテーマなどです。例えば、ピエロやトラがテントの中で芸をしているイラストがあったら、ワードは「ピエロ」でも「トラ」でも、「サーカス」でもよいことになります。最初に手札をすべて出し切ったプレイヤーが勝利します。
日本語の弱点「ん」はダメです
日本語で遊ぶ場合は、最後に「ん」がつくワードは駄目というルールを適用する必要があります。続かなくなっちゃいますからね。英語でも「X」で始まる単語は極端に少ないのですが、「X」で終わる単語も少ないので制限をしなくてもなんとかなるのかもしれません。
カードは大判サイズ、小箱より大きい
小箱サイズよりも一回り大きいカードは大判のオーバーダブルデッキサイズで、複数人のイラストレーターが参加しているようにみえます。色々なワードが連想できるように細かく書き込まれており、ディクシットとワードバスケットの融合と表現しながらも、ディクシットのカードで代用するのは難しそうです。色々な場所で遊んでみましたが、カードの評判は上々。
知育用としてもGOOD?
国外のYou tubeを見ると、「ラストレター」を利用して子供の教育を行っている方もいるようです。同じように5枚のカードを配り、(場合によって表向きに置き)、それを1人しりとりで場に出していってタイムを競います。どうしても出せない場合は山札からカードを補充するようです。このタイムを記録して楽しんでいるようですね。確かに、言葉のつなぎと連想力を鍛えるのにはいいかもしれません。子供の頃に脳を使わせるのって大事ですよね。
総評
ワードバスケットと同様に、早出ししりとり系(ワードが有効かどうかで盛り上がれる)この手のゲームは盛り上がりやすい性質を持っています。カードの質とイラストも上々ですし、万人受けしそうな感じです。しかし、実は絵と言葉を同時に考えるというのはかなり難しいことです。右脳と左脳を同時に使うことになると説明すれば分かりやすいでしょうか。「ワードバスケット」「ディクシット」と比較すると難易度が高すぎる気がしました。
そして、ゲームとしてはルールが緩く、大人がやるには「髪の毛」は駄目(ほぼ全部のカードに髪の毛がある)など色々と決めなくてはならないかもしれないです。そういった意味で知育ゲームとしての使い方の方が良いかもしれません。我が家の5歳児は、このゲームのために夕食時に毎日普通のしりとりをした後でこのゲームを遊んでみましたが、難なくプレイしていました。やはり、子供の脳は柔らかいのです。