世界はアグリコラ派とルアーブル派に二分された
メーカー | Look out games |
発売年 | 2008年 |
作者 | Uwe Rosenberg |
プレイ人数 | 1-5人用 |
対象年齢 | 12歳以上 |
ゲーム概要
ウヴェの収穫3部作に付属するガチソリティアソロプレイルール
ウヴェ・ローゼンベルクの収穫3部作のうちの1つ「ル アーブル」。このゲームにも公式ソロプレイルールが付属しています。今やソロプレイルールが付属しているゲームは当たり前になりましたが、当時はそこまで多くなくなかったのです。基本ルールは多人数プレイとほぼ同じなのでご存じの方はルール説明の部分は読み飛ばしてください。
ルール概要
このゲームでプレイヤーは港を運営し、船や建物を建設してお金を稼ぎます。
ボード中央には、各種の品物トークンが保管されている倉庫があり品物が保管されています。中央下部に並んだ7つの丸いタイルの裏には各ラウンドの手番に補給される品物が2種類書かれています。
自分の手番がきたら、自分の船駒を一番先頭の空いているタイルに置き、書いてある品物を補充してからアクションをスタートするのです。つまり、1ラウンドは何人でプレイしても7手番で終了するというわけです。
手番の手順は以下の通り:
メインアクションは、供給された品物の獲得と建物の効果を適用することのどちらかに大別されます。
1カ所には1人のプレイヤーのマーカーしか置く事はできません。
建物は3列であなたを待っている
建物は、公共施設と私有施設があります。街によって建設された建物は公共施設となり、各プレイヤーによって建設/購入された建物は私有施設となります。
上の写真3つの建物は初期から街に建っている公共の建物。この3つの建物のアクションは建物の建設です。硬貨に書かれた数字が建物の価値、右上の鍋のようなマークに書かれた数字が使用料です。また、建物はそれぞれマークにより職人や工場などに分類されています。
建物の多くは使用料を要求します。使用頻度の高い建物を所有していれば、ウハウハってわけです。
建設できる建物はボード上部に3列に並び、建設されるのを待っています。コストはカード上部に示された商品達。建設のアクションを選択し、コストを支払う事によって1番上のカードをどれでも建設することができます。ずらして重ねることによって、未来に現れるカードが表示されるようになっています。
船・船・船、船が重要です
各ラウンド終了時には、ラウンドカードに示された食料を支払わなくてはいけません。ラウンドカードには上から1〜5人用ゲームで支払うべき食料の数が表示されています。さらに、ラウンド終了時、場に残っている建物もしくは特別な建物(碇マーク)が街によって建設されます。
その後、「収穫:麦や牛が繁殖する」を行い、次のラウンドに進みます。前回のラウンドのラウンドカードは裏返され、船カードとなり購入/建設が可能となります。船はラウンド最後に支払う食料を大幅に軽減してくれます。説明書には船無しではゲームに勝てないとまで書いてある重要なカードです。
このようにしてラウンドを進めていき、最終ラウンド終了時に最後のアクションを1回だけ行って、最も沢山のお金を稼いだプレイヤーが勝利します。
プレイ記
ソロプレイの記録が出てきましたので、詳細を載せます。アグリコラと違って、説明書に何点以上が合格とは書いてありませんので、ストイックに上を目指しましょう。
始める前に!
始める前にこの道30年の俺から忠告だ!このCOQってのは初期配置と金を持たずにゲームを始めるは、解放のルールを間違えるは、まったく大馬鹿野郎だ。まぁでも、今はア○リコラなんかを運んじゃあいるが、俺も昔は考える前に手がでたものさ。仕方ない。とりあえず、温かい目で見守ってやるとしようぜ。ここだけの話だが、このリプレイは実は間違えてやり直した2回目なんだ。崖から這い上がった分、どんな骨の有るプレイをしてくれるか楽しみだな。だが、良い子のみんなはちゃんとルールを確認するんだぜ?火傷するからな。
ラウンド1
(仕切り直して再)スタート!
1−1
ゲームスタート。ルールを勘違いしていたので、再度スタート。前回は、お金も商品も持たずに始めてしまったので、今回は正式ルール通り5フランと石炭を1つ受け取ってのスタート。お金があると、超安心する。
写真はラウンドの概要カード。ソロプレイは全7ラウンドだが、カードには各ラウンドで必要な食料や、街に建設される建物が一覧表になっている。ショートゲームという短めに終われる概要カードも付属していて親切だ。
右の写真は、初期に街に建っている建物。他の建物を建てるためのガテン系の建物達ばかり。使用には食料が必要。
まずは、3列に並んだカードを眺める。一番上に見えているカードのみが購入したり、建設したりできるわけだ。中央の列には食料である魚を得る漁場と、魚の価値を倍にする薫製場が並んでいる。序盤はこれにお世話になるとして、早めに造船所を建設したいところだ。
建設予定地に並ぶカードは毎ゲーム一緒で順番だけが違う。建設は1番上のカードに対してしか行えないので、欲しい施設が埋まっていると辛い。
しばし悩んだ後にプレイ開始!
最初のタイルには魚と麦が書かれているのでこれらを補充する。ラウンド1では次に何が補充されるのかがわからない。とりあえず、漁場と薫製所を建設するには粘土と木材が必要だが、できれば一緒に建設したい。すると、現在供給スペースに有る分だけでは足りないので、2フランを獲得して時間をつぶす。そして早速、大好きな中央市場(数種類の商品が貰えるだけでなく、特別な建物を覗ける)を購入。
この建物は超便利なスーパー市場である。まずは、好きな商品を1つずつ、2+職人の建物×1種類得る(最大8種類にもなる)。その後、ゲーム開始時に裏向きに置かれた「特別な建物」のうち2枚をめくり、好きな順番で山札に戻す事ができる。通常の建物は毎ゲーム一緒だが、特別な建物はランダムに6枚が選択される。そして、ラウンドが進むに連れて自動的に街に建設されるのだ。ただし、6枚全てが建設されるのではなく、そのうち建設されるのは3枚のみ。方向性を決める強力なカードが眠っているので、建設される順番を決定することは非常に重要なのだ。
1−2
続く手番で補充されたのは、鉄とフラン。欲しいのは木材と粘土なのでもう少し様子を見る。そこで、早速建設した中央市場に入る。中央市場では、「2+職人の建物が書かれたカード」の数だけ商品を獲得できる。職人の建物が書かれたカードはまだ所有していないので、2種類の商品を得る。ここでは、貴重なエネルギーである石炭と、麦を獲得。麦と牛は各ラウンドの終了時に自然に増殖(収穫という)ので、早いうちから備えておきたい。また、石炭と木材は資材としての利用以外にエネルギーを生み出す。商品を加工したり、船を建設したりする時に重要な商品なのだ。石炭は供給スペースに運ばれて来ないので中央市場で手に入れることがかなり重要。
そして、中央市場のもうひとつの能力、特別な建物タイム(TTT)発動。出て来たのは、造園業とレンガ組合。取り敢えずは動きの軽そうな造園業を上に配置することにした。
1−3
お次は魚と木材が補充された。このラウンドでは漁場と薫製所を同時に建設する計画。それには、街に建っている「建設会社」を使用せねばならないが、使用には食料が2つ必要。そこで、ここは魚を獲得することにする。転ばぬ先の魚。
1−4
4手番目、木材と粘土が補充された。そろそろ頃合い、まずは木材を獲得する。木材や魚は1ラウンドで何度か補充されるので、待った方がお得な時もある。鉄などは1つしか補充されないので、獲得のタイミングは決め易い。
ところで、毎ラウンド商品を補充しながら、アグリコラの補充よりは楽だなぁと感じる。動かすトークンが2個だけだし、ストックされている場所が近いので便利。
1−5
次の手番では、ラッキーなことに粘土と魚が補充される。迷った時は左を選べという人生の教訓が活かされ、4ラウンドで木材獲得を選択していたことが幸運を呼ぶ。予定通り、粘土を獲得して手番終了。
1−6
6回目の手番で念願の「漁場」と「薫製所」を建設。建設会社の使用料として魚を2つ支払う。
以後、漁場のアクションを使用するたびに魚を3+釣りマーク分貰える(漁場のみなら4つ)。なんとか1ラウンド目に必要な食料だけでも産出しなくてはね。カードには資産価値も書かれており、この2つの建設で総資産16フランを手に入れたことになる。ちなみに、資産の売却はいつでも出来る。その場合、価値は半分となる。
ところで、それぞれ商品は特定の施設で加工することができる。加工を宣言してトークンを裏返すと、それぞれの商品から加工された上級商品が出てくるのだ。
今回建設した薫製所も加工が可能な激アツ施設。魚を一度に6つまで薫製(食料2つに相当)にできるのだ。しかも、2つ薫製を作る度に1ルーブルを貰えるオマケ付き。この作業に必要なエネルギーは幾つ薫製を作っても1。
木材を絶やさない様にしなければならない。
1−7
ラウンド1も最終手番。これが終わると食料を支払わなければならない。ここでCOQは建設したばかりの漁場へ飛び込む。
メインボードの供給スペースには魚が1つしかないのに対して、漁場は効率がいい。もうずっと釣りをしていたいが、次の手番で今まで自分が居たところのアクションを行うことはできない。取り敢えず、食料5(3+釣りマーク2つ)を確保。
ラウンド1を越える為には食料が5必要。足りない分はお金で払う事もできるのだが、1フランしか残っていないので魚を食べざる得ない。一方、漁場と薫製所によって、中央市場では4種類の商品を1つずつ貰えるようになった。こちらとも相性が良い組み合わせだ。
決算その1
無事に魚5つを支払って決算を乗り越える。もしも、食料を支払えない場合は「借用書」という有り難くないものを頂くことに。ラウンドカードは裏返され、木製の船が登場した。木材5つと3エネルギーで建設することができるが、造船所がないといけない。造船所はまだ、奥の方に埋まっているので、暫く船には縁がなさそう。
特別な建物は予定通り「造園業」が建設された。今はまだ街の建物だが、そのうちお金を貯めて自分のものにしたい。また、麦を1つ所有しているので、収穫で麦が1つ増えた。
ソロプレイにも慣れて来て、大分効率的に動ける様になって来たような気がする。取り敢えず、目標の得点はTwitterで同時期にソロプレイをしていた方の点数:260点を目指す。はたして、辿り着けるだろうか?
待て次号!
ラウンド2
今回のゲームは木材がカギか?
2−1
ラウンド2がスタート!
ラウンド2からは、行く先で補充される商品が判明するのでより戦略的に動ける。ラウンド1で食料を払い終わったCOQは喉元過ぎた熱さを忘れて中央市場へ。漁場で当面の食料をまかなえるようになったので、次はガンガンと建物を建てていく作戦。そのためには建築資材を効率良く集めて行かなくては。そして、牛も飼い始めて収穫の楽しみを増やす。
風車公園とレンガ組合が見える。どちらも資源節約系の建物だ。取り敢えずはハンマーマークが着いている方がお得かと思ってレンガ組合を上に。
2−2
続いて、当面の食料として魚を獲得。エネルギーも必要ないし、使用料も無い。ソロプレイでは建設必須だが、使用料が無いということで、マルチプレイではそれ程人気ないのかな?まぁとにかく魚を獲得して飢えを凌ぐ。無人島に漂流しても、日本人は比較的長生きできるらしい。なぜなら生魚からビタミンを接種できるから。
2−3
続く手番では、薫製場へと出向き、木材(エネルギー1)を消費して魚を6つ薫製にする。同時に、ご褒美として3フランを獲得。
ラウンド2で必要な食料は10。薫製所で食料を12獲得したことになるので、早くも3手番目で食料の自給に成功。
2−4
4手番目の補充を終えたところで、先ほど薫製所で得たお金をはたいて工務店を購入。この建物は街にあっても只で使用できる建物なのだが、職人マークが着いている。中央市場をより強力にすべく、職人マークの着いた建物を集める作戦。
手番のアクションでは、強力になった中央市場へと出かける。職人の建物が増えて来たので、一気に5種類の商品を獲得する事が出来る。これで、牛が2頭になった。牛は2頭以上飼っていると収穫の時に1頭増える。これで、麦と牛の不労所得を手にする事に成功。不労所得っていいよねー
2−5
資材が貯まったので「建設会社」に突入。使用料として魚を2つ払い「炭焼き場:粘土1」、「製パン所:粘土2」を2つ一気に建設。
建設することによって資材を資産に換えることができる。一端街に建設された建物は購入する事しかできないので注意が必要。(写真では、建設会社を使用したことをわかり易くする為に近くに建設した建物を置いています)
2−6
このラウンドの食料の自給は済んでいるので、次回のラウンドでの目標となる船の建造の為の資材を漁り始める。街に建設された特別な建物である「造園業」に食料として魚を1つ支払い、木材4つと3フランを得る。やっぱり現金はいいなぁ。うちは約束手形は割りませんよ!っと。
貰ったフランで早速「採土場」を購入。2フラン、安い。これで粘土に困る事はなくなるだろう。
2−7
いよいよラウンド2の最後の手番。さっき購入したばかりの採土場へ赴く。ハンマーマークの建物を1つ所有しているので粘土を4つ獲得することができた。
決算その2
今回は10と中々の食料が必要だが、薫製のお陰で難なく決算を乗り越えることに成功。しかし、決算に必要な食料は指数関数的に上昇していく。そろそろ船を建設して必要な食料を減らしていかなくてはね。
その後、街に建物が建設される。2ラウンドの最後には、見えている普通の建物のうち、一番通し番号の小さい建物が自動的に建設される。ここでは食肉処理場が街に建設された。牛が順調に成長したら、この建物を使う日も来るでしょう。
麦と牛は条件を満たしていたため、増殖してくれた。そして、新たな木造の船が一艘現れる。建築に必要な資材は木材5、エネルギー3と以前と一緒だが、建設後の価値が倍になっている最新式。実際には2から4なので、わずかな違いだが、ちりも積もればマウンテン。テリーマンのシューズの紐が切れないうちに建設して、妻に楽をさせたいと思います。
さらに過酷になる食料自給に耐えるには、船の建設が不可欠!薫製とパンを作る施設しか保有していないCOQの港は船を建設することができるのか?
待て次号!
中央市場の2番目の効果
今はアグ○コラなんかを運んじゃあいるが、俺も昔は、この腕力をあんな娘やこんな娘を運ぶのに使ったもんだ。まぁあれだ、とんでもない地雷を掴んだ時にどうするかって話だが…一番良いのは二度とお目にかからないところ、すなわち海の…いやデッキの底に入れちまうのがベストだ。だが、困ったことに説明書には明記が無いんだな。「好きな順番でデッキに戻す」としか記載が無いのが現状だ。実際には始める前に決めておけばゲームが破錠することは無いと思うが…マニュアル男は嫌いだが、ゲームのマニュアルはしっかりして欲しいよな。
(Geek等の情報を見ると、メジャーなのは2枚を好きな順番でデッキの上に戻すというルールのようです。本リプレイでも、デッキの上に戻せるというルールでプレイしています。)
ラウンド3
ジュピター号!いや、木製の船。
3−1
いよいよ中盤ラウンド3。色々な建物を建設し、どれを選択するか迷ってしまうという、初めと比べると夢のような展開。しかし、ラウンド3の供出食料は15と極悪。引き続き引き締めなければならない。
取り敢えずは目先の食料を得るために魚を釣る。ここで一つ問題。薫製所で加工できる魚は6つなのに、5匹しか魚が釣れない。どこかでもう1匹確保しなくては。まぁ、あそこしか無いが。
3−2
というわけで、2手番目には愛しの中央市場へ。職人の建物が沢山建設されているおかげで、一度に7種類の商品を獲得できる。ここで、足りなかった魚も獲得。
このゲームは、何するにも金や資源が必要。薫製所を動かすには木材(=エネルギー1)が必要だし、この先、上位の建物を建設し続けるには鉄が要る。そんな中、色々な種類の商品を獲得できる中央市場は本当に便利。
そんな便利な中央市場ではTTTも出来るのだが、ついウッカリ忘れてウッカリ番長。まぁ、どうせレンガ組合とかいうシュールな建物を街に建設してもらう予定なので、見なくても大丈夫。
3−3
魚も揃ったところで、薫製を作って食料と小銭を稼ぐ。大分、施設が回り始めて来て楽しい。これだけ薫製があれば、船の建造と合わせてこのラウンドの食料自給も大丈夫そうだ。
なんだか、ラウンドの最初の手番で食料が揃ってしまう楽な展開だが、出荷などのお金を稼ぐ手段が乏しいのが気になる。「海運会社」で色々出荷する作戦がいいのだろうか。
3−4
無事食料の自給のメドがたったところで、船の建造に着手する。このゲームで船を建造するには、造船所を利用しないといけない。お金で買う事もできるのだが、船は建物と違って資産価値と購入金額がつり合っていない。お金で船を買うと凄く損をすることになるのだ。
と、いうわけでまずは造船所から。鉄と粘土と木材を握りしめて建設会社に到着。使用料として薫製を1つ支払う。
ドンドンドンっ、夜分すみません、子供が急に熱を出したので造船所を建てて下さい!
造船所の建設を実行。同時に、レンガ工場も建てることにした。
造船所にはグレードアップ可能な特殊能力がある。カードには粘土を加工して作成する「レンガ」をはめる部分があるのだ。ノーマル状態では木製の船までしか建造できないが、レンガをはめることにより近代化し、鉄製の船、鋼鉄製の船等を建造することができるようになる。
まぁ、とりあえず建造するのは木製の船なのでノーマルのままで問題なし。
3−5
造船所が出来たお陰で、木製の船を建造することができるわけだが、実は木材が足りない。そこで、造園業へと赴いて木材を求める。使用料として食料1が必要だが、あいにく薫製しか持っていない。食料や資材の支払いでおつりはでないので、ここは代わりに1フランを支払う。食料はフランで換えることができるのだ。逆は許されないけど。
3−6
木材も揃ったので、造船所に石炭を支払って木製の船を建造。
ついに念願の木製の船を建造したわけだ。3−6ということは丁度半分よりも少し前に建設したことになる。中々良い展開ではないだろうか。
船を建設すると、自分の倉庫に華々しく食料トークンが置かれる。コイツがあれば、毎ラウンド必要な食料が少なくて済む訳だ。船が食料を運んでくれるという設定なのだろうか。
船は食料の免罪符以外にも能力があるのでデカイ。「海運会社」を利用すれば、様々な商品を出荷することでお金を稼げるようになるのだ。
3−7
いよいよ、ラウンド3も最後。またしても中央市場へ出かけて商品を獲得する。来るべき建設ラッシュにむけて今のうちに資源を確保しておくのだ。
決算その3
そして、決算。今回必要なのは食料15。船の力と、薫製5つによってギリギリ食料を供出する。困った時は金で解決する大人のルールに頼らずにここまでこれている。収穫では、麦と牛が1つずつ生まれてくれた。
3ラウンドの最後には、特別な建物が1つ建設される。予定通り、レンガ組合が建設された。あまりビジョンなく選択した建物なのが不安。建ってみたものの、あまり興味の湧かない郵貯年金系の施設と化すかもしれない。
次のラウンド終了時に必要な食料は20。もう1隻船がないと夜になって枕を濡らす羽目になりそう。次のラウンドでも是非船の新造を成功させたい。
折角紹介するからには、少しは皆の目標になりそうな点数を出したいが、はたして。船の建設に失敗し、枕を濡らす事になるのか、それとも。
待て次号!
ラウンド4
カモン、鉄の船。
4−1
いつになく順風に迎えたラウンド4。早速、釣りからスタート。なぜいきなり釣りからスタートしているかというと、次の手番で鉄が補給されるから。造船のため、喉から手がでるほど鉄が欲しいのだが、打算的に我慢。同じ1アクションなら沢山商品が貰える方がお得だもの。
4ラウンドと言えばど真ん中のラウンドだが、出来る事とやる事が増えて、数手先を考えるのが複雑になってくると面白さが飛躍的に増してくるのを感じる。
4−2
無事に鉄が補給されたが、別に逃げる訳でもないので薫製所へ。とりあえず、食料を押えないと安心できないあたりに小物振りを感じるプレイだ。
さて、このラウンドの目標は鉄製の船の建造。建設に数種類の資材が必要な場合には中央市場が便利なのだが、複数個必要となると港に貯まった商品を集めた方が効率的なことが多い。
4−3
という訳で、有言実行。溜まった鉄を一挙に獲得。製鉄所から得る方法もありますが、製鉄所は建物のカード列に埋まったままなので、今回は港を選択。お次は造船所を近代化するためにレンガを作らなくては。
4−4
レンガを作るには粘土が必要。ということで、短絡的に粘土を獲得。裁判で弁護士に、「粘土を取る時によく考えなかったのですか?」と聞かれてもぐうの音もでない。
4−5
材料ができたのでレンガを作成。石炭でエネルギーを支払うが、必要量4に対して6を支払っている。少し、ロスがでてしまったが、どうしてもレンガが必要なのでしょうがない。
レンガのオマケでもらったフランを支払って、レンガ組合を購入。建物の中ではおじさんとおばさんがレンガを片手にゴーゴーを踊っているに違いない。これで君もレンガ組合の一員だ!といわれてもうれしくない。
4−6
できたてのレンガで造船所を近代化し、このラウンドの目標であった鉄製の船を建造。4−6で鉄製の船を建造したのは自己最高に早い。造船所を近代化するには、使用時にレンガを支払ってカードの真ん中にセットするだけ。これで造船所は近代化し、鉄製の船を建造。
多分、多人数プレイだと誰が近代化を行うのか、読み合いが熱いのでしょうね。ソロプレイでは「使いたい時に近代化する」という原始人のような思考でOK。
倉庫には7の食料トークンが置かれる。大分食料自給が楽になってきたような気がする。
4−7
目標であった鉄の船の建造を済ませ、半ば余りのような1手。人間、何をしても良い時の行動が実は試されていると言いますが、COQは大量に溜まった木材を獲得。次ラウンドの建設ラッシュに備えているのだ。
港の材木置き場といえば海にプカプカ浮かべているイメージだけど、今でもそうなのだろうか。で、近くにマクガイバーの住んでいるボートが停めてあって…話がそれました。
決算その4
今回必要なのは食料20。しかし、船が食料5と7を肩代わりしてくれるので、8で済む。残りの食料は薫製で支払って解決。収穫では、またしても麦と牛が1つずつ生まれてくれた。
4ラウンドの最後には、普通の建物が1つ建設される。建設されたのは、炭坑。エネルギーとして有用な石炭がザクザク掘れる施設だ。今のところ中央市場で足りているので、放置しておくことにする。
それよりも、新しく表になった鉄製の船がまた欲しい。問題は鉄をどうやって供出するかだが・・
この時点の総資産は93フラン。はたしてどこまで伸びるか。自転車操業で港を運営するCOQに未来はあるのか。いつになったら商品を出荷してフランを稼ぎ始めるのか、それは次の特別な建物にかかっている。
待て次号!
ラウンド5
ラッシュ、建設ラッシュ。
5−1
このラウンドでは集めた資材で建物を建設し、あわよくば鉄製の船をもう一隻建造するのが目標。その為にはまず食料自給を完遂してしまおう。食料自給さえ完遂してしまえば、あとはそれなりに勝負ができる。資格を盾に、職場で辛辣な台詞を吐く輩のように。
というわけで、まずは溜まりに溜まった魚を獲得。
5−2
当然、その足で薫製所へGo。薫製を6つ作成しておまけの3フランを貰い、食料は万全。
5−3
食料が揃ったところで、心置きなく建設会社へ食料2を支払って建設を依頼。海運会社と製鉄所を建設する。尖った建物の中でおじさん達とレンガを片手に踊ったお陰でレンガの必要量が少なくて済んだ。これは結構強いかも。
5−4
ここで久しぶりにセントラル市場。ついに8種類全ての商品を1つずつ貰えるくらい職人の家が建っていたのでありがたく頂く。
現れたのはスルーしていた風車公園と家具工場。家具工場ではなめし革と木材をセットで出荷することができるが、どうにも効率が悪そうだ。ここは海運会社狙いでアクションで使用するエネルギーが3少なくて済む風車公園を上にしておこう。ここで勝負が決まると言っても良い究極の選択だが、0.3秒悩んで風車公園を選択。
5−5
そろそろ終盤にさしかかってきたが、ここでは鉄を獲得。石炭を2つ支払って1つ余計に、合計4つの鉄を獲得。鉄製の船2隻目が現実を帯びて来た。
まぁ、COQぐらいになってくると、船の2隻や3隻。
5−6
などと言っていると手番最初の写真を取り忘れて涙目。涙で前が見えないが、なんとか造船所にたどり着き、2隻目の鉄製の船を建造。もはや食料がたりなくなることはなさそうだ。
5−7
いよいよ最後の手番、引き続き建設ラッシュを継続するために鉄を求める。ひじきなんかじゃ追いつかないくらいに鉄が足りない。
決算その5
今回必要なのは食料25。木製の船が食料5を、鉄製の船が食料7+7を肩代わりしてくれるので、たったの6で済む。薫製を3つ支払って食料供出終了。船って凄い。
ラウンド5の最後には、特別な建物が街に建設される。予定通り、風車公園が建設された。使用するエネルギーを少なくできるので、海運会社を使用した商品の出荷にはとても便利だ。
続いて、麦と牛が1つ増える。牧場の麦と牛も大分育って来た。牛は肉にすると食料3となるが、もう食料にはあまり不自由しなそう。出荷するには牛のままのほうが高いので、このまま出荷してお金になってもらおう。
ラウンドカードを裏返すと「鋼鉄製の船」が現れた頑張ってアイツも建設したい。それには鋼鉄を作れるようにならなくてはね。ついに脱出した食料自転車操業。
次回、「商品トークンが一杯。」
ご期待下さい。
ラウンド6
鋼鉄の船は遠い。
6−1
前回のタイトル予告を無視してしまったことを反省する姿勢をとる立場であると認識しています。
さて、ゲームは完全に終盤に突入し、ここらで頑張らないと恥ずかしい結果になりそう。まずは、前回の手番からの積み残し、建設ラッシュを終了させる。レンガ組合は馬鹿に出来ない働きを見せ、建設ラッシュに拍車をかける。
建設ラッシュ終了後は、いよいよ出荷や鋼鉄の船に取りかかりたい。その前に、風車公園を手に入れないと折角の選択が無駄になる。出荷準備が整っていないCOQがゲンナマを手にする為には、商品の加工のおまけを狙うしかない。
6−2
お次は薫製所にてお魚を薫製。木材を1つ支払って、6つの薫製と3フランを得る。食料供出への備えと共に、フランを稼ぐ意味も持つ。
6−3
そして3手番目、鉄補給のために石炭を全て放出したことによるエネルギー不足に打ち勝つべく、石炭の採掘を食料2を支払って行う。1度で4つの石炭が採掘できるので、中々お得。石炭をコークスに変換するときにもオマケがもらえるので、石炭を集めまくって行く。
6−4
同じアクションを連続して行う事は出来ないので、一端中央市場で一休み。ここでも石炭が手に入る。なんだか、ここに来るのはこれが最後のような気がする。
後ろ髪を引かれる思いで次の手番へ。
6−5
そして再び、石炭の採掘に舞い戻る。これで手持ちの石炭は9個になった。そろそろ十分だろう。
6−6
全ての石炭を抱えてコークス工場へ。10エネルギーを産出するコークスを9つと9フランを得てエネルギー大国となる。コークスは実に便利で、エネルギーとしての運用だけではなく、商品として出荷もできる。
ここでお金が貯まったので、風車公園を購入。これで、造船等はエネルギー無しでできる。実に時事的な建物の購入だ。
6−7
ラウンド6の最後の手番では、鉄を獲得する。通常なら追加で1つ鉄を獲得するのに6エネルギーが必要なところだが、風車のお陰で3で済む。
残念だが、このラウンドでは鋼鉄の船を建設するところまでは至らなかった。だが、これには理由がある。そう、ジョルノジョバーナには夢があるのだ。
決算その6
今回必要なのは船の分を差し引いて食料11。ここまでくると、ウソのように楽々と食料を供出。あとはどこまで点数を伸ばせるかという勝負になってくる。その後、ラウンド6の最後には普通の建物が1つ街に建設された。
建設されたのは製革所。家具工場を捨てたCOQには無用の長物。まさに、ラ・フランス(用無し)な建物だ。
さらに収穫では、麦と牛が1つずつ増えた。そして、最新式の鋼鉄の船が現れる。よし狙うは、あれだ。
やっと到達する最終ラウンド。高騰する鉄鋼の船獲得への道、目標の点数に手は届くのか。船をあきらめてまで購入した風車が、不可能をタイトロープで繋ぎ合わせて行く。
オペレーション「タイトロープ」渡ってもらおう。
次でラスト!
ラウンド7
終わりとはじまり。
7−1
いよいよ最後のラウンド、目標である260点を越える事ができるだろうか。
まずはかき集めた鉄を鋼鉄へと変換する。コークスを3つも大盤振る舞いしてこのゲーム初となる鋼鉄を獲得。
7−2
2手番目、ここでついに鋼鉄の船を建造。食料10を供出するマーカーを手に入れる。このラウンドで必要な食料は35だが、船だけで29となるのでもはや食料供出など無いも同然。
7−3
続いて、出荷のためのパンの材料として麦を獲得。港から商品を取るなんて、かなり久しぶりのような気がする。
7−4
4手番目、1回目の出荷。海運会社にコークスを支払い、牛を11頭、鋼鉄を1つ出荷する。実入りは41フラン、大きい。鋼鉄はあと3つ残っているが、ある目的のために保存してある。
風車公園のお陰で輸送にかかるエネルギーが大分節約できるのが大きい。狙った通りの展開過ぎて、またルール間違えているんじゃないかと不安になるが、流石に大丈夫だと思いたい。
7−5
この手番では、最後の出荷に向けてパンを焼く。残りの木材を全て投入して一気に焼き上げ、同時にご褒美として9フランを獲得。これだけパンがあると壮観だが、もはや食べてくれる人がいない。などと老夫婦のような感想を持ちながら手番終了。
7−6
ラストまでもう数手番となったところで、最後の出荷。使う予定の無いコークスを詰めて余った隙間にパンを詰め込む。売り上げは44フラン。不吉だが、良い売上高だ。
7−7
最後の手番、まだ商品が残っているので出荷したいのだが、同じアクションを2回連続で行うことはできないため断念。しょうがないので、貯まっていたフランを獲得して終了することにする。
これを書いている段階になって、海運会社を解放すれば良かったと後悔するが既に時遅し。今はやりの大後悔時代。尚、ラウンド7のみ決算の後にもう1手番だけ行うことができる。(ただし、商品の補充は行われず、建物の購入もできない)
決算その7
エキストラ手番の前に、まずは食料の供出。船からの援助があるので楽勝。今回も、借用書無しにゲームを乗り切ったようだ。
その後、ラウンドカードが裏返され、豪華客船が現れる。豪華客船は購入する事ができず、鋼鉄をつぎ込んで建造するしかないが、資産価値30と破格の価値がある。そう、鋼鉄はコイツを建造するために残しておいたのだ。出荷等の別の手段でフランを得ることも出来たが、ロマンを優先した。
最後のアクション&得点計算
豪華客船の建造に成功。最終的に、持ち金は114フランとなった。それにしても大分商品が余ってしまった。
これで、ゲームは終了!
いよいよ最後の得点計算。
これが最後の姿、大分商品が残っているが、多くを出荷してお金に換える事が出来た。
合計得点は、、、334点!
見事、目標としていた260点を大きく上回りました。しかも、豪華客船を建造しての300点越え。うれしい限りです。
しかし!きっと上には上が居るはず。このリプレイを記しながら、改善すれば点数が伸びそうなところが幾つもあったので、まだ点は伸びそう。長く書いて来たリプレイの終わりは少し寂しいけれど、さらなる高得点を目指す始まりとなれば燃えてくる。同時に、このリプレイで興味を持って下さった方々のゲームの始まりでもあることを祈って。
THE END
総評
Silver
最初に作った紹介記事はルールが間違っていて、最初からやり直しました。したがって、このボリュームの記事を2回連続で書いたのでした。はっきり言って、書く方も読む方も狂気の沙汰ですね(ここまで読んでいただき、ありがとうございます)。お陰でソロプレイの腕が上がっていたのか、始めた頃とは比べ物にならない点数を獲得することができ、やり直しと言えども、かなり楽しくプレイできました。
写真を取りながらのプレイだったので、かなり時間はかかりましたが、アグリコラと比べるとプレイ感は軽いです。リプレイ中にも書きましたが、これは商品の補充のし易さにも原因がありそうです。
ラウンド2を過ぎて、供給される商品が判明してからは先の先まで考えてアクションを選択します。このアクションを頭の中で繋げて行き、見事目標に辿り着ける1手に辿り着いた時の快感は中々のものです。
中々集まってゲームをする機会も乏しいなかで、ルアーブルやアグリコラ、そしてサンダーストーン(今では、アークノヴァ、オーディンの祝祭、色々ありますね)のように、オフィシャルなソロプレイを楽しめるゲームというのは嬉しいですね。特に、ルアーブルやアグリコラは点数を比べられるので、競技性があって良きです。
さて、アグリコラともう少し比較してみると、純粋に拡大再生産系の楽しみを味わいたいのであれば、どちらかというとアグリコラのほうがソロプレイ向き、ルアーブルは多人数でもソロプレイでも面白いと感じました。アグリコラは自分の箱庭を減点方式で作って行くので、他人とのバッティングのストレスになるからです。私個人の感想ですが、アグリコラは自分の殻にこもって箱庭を作り続けたい衝動に狩られます。反面、ルアーブルは他人が購入した建物も使用する事が出来るし、その分他人との絡みがあって凄く楽しいと思いました。
多人数プレイは、2人と4人の1回ずつしか遊んだことがないのでもう少し遊んでみてから(最早この長時間ゲーム遊んでくれる人が思い浮かびませんが)を詳しく記そうと思います。でもルアーブルは1人よりも多人数でプレイした方が面白い気がします。ルアーブルの多人数プレイは自分の建てた建物が繁盛したときに、モノポリーでボードウォークに他人が入るような快感があるんですよ。
ところで、このゲームも(アグリコラも)、少し説明書が曖昧だったり、わかりにくかったりします。最初に記したゲーム概要の赤字の部分は私もはまった部分です。是非ご確認してからのプレイをお勧めします。
さて、この紹介では、多人数プレイでは中々1手ごとに写真を撮る訳にはいきませんが、ソロプレイではそれが可能なので、試みとして全ての手順を記録してみました。
ダラダラと長い文章におつきあい頂いた皆様、有り難うございました。