
出典:ボードゲームギーク
ステファン・フェルト(Stefan Feld)
1970年 ドイツ生まれ
「ブルゴーニュの城」「トラヤヌス」「ノートルダム」など、多くの傑作ユーロゲームを生み出したデザイナー。そのスタイルは、プレイヤーに全ての手番で「決断を迫る」ことだという。また、ゲームデザインにあたっては、必ず新しい要素を組み込むことを信条としており、テーマよりもメカニクスからゲームをデザインすることが多いと語っている。
ゲームデザインの信条
フェルトは、ゲームデザインにおいて「プレイヤーに常に決断を迫ること」を重視しています 。すべてのターンでプレイヤーが意味のある選択をしなければならない、というのが彼の信条です。彼は、自身のゲームデザインについて「私のゲームデザインのスタイルは、プレイヤーにほぼ毎ターン、真の決断を迫ることです」と語っています。
また、新しいメカニズムをゲームに組み込むことも大切にしています 。テーマよりもメカニズムを起点にゲームをデザインすることが多く、既存のゲームとは異なる斬新なプレイ感を目指しているようです 。
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ゲームデザインの特徴・癖
フェルトのゲームには、以下のような特徴が見られます。
- 多様な選択肢: 多くの選択肢を用意し、プレイヤーに決断を迫る 。
- 複雑なメカニズム: 複数のメカニズムを組み合わせることで、プレイヤーを飽きさせない奥深いゲーム性を実現しています 。フェルトは、複雑なシミュレーションゲームの要素を、誰でもプレイできるようなシンプルなシステムに落とし込むのが得意です。
- 革新的な要素: 既存のゲームにはない、新しい要素を導入する 。彼は、ゲームデザインにおいて常に新しいメカニズムを組み込むことを信条としています。
- ポイントサラダ: あらゆる行動で勝利点を得られるように設計されていることが多い 。これは、プレイヤーに常に達成感と、次の行動へのモチベーションを与えるためです。
- ランダム要素と戦略性のバランス: サイコロなどのランダム要素を巧みに利用することで、運任せではない戦略性を生み出しています 。
- タイトなゲーム展開: リソースやアクションが制限され、常に最適な選択を迫られる 。これは、プレイヤーに緊張感を与え、ゲームへの没入感を高めるためです。
- テーマよりもメカニクス重視: テーマは後から付けられることが多く、メカニクスがゲームの中心となっています 。フェルトは、「メカニズムこそがゲームの面白さを決定づける」と考えています。
- インスタントボーナス: フェルトは、プレイヤーがカードをプレイしたときに、即座にボーナスを得られるようなデザインを好みます 。これは、プレイヤーに「今、行動すること」のメリットを感じさせ、ゲームをよりエキサイティングにするためです。
これらの特徴は、フェルトのゲームに独特のプレイ感を与え、多くのゲーマーを惹きつけています。
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