名前を呼ぶ時は、必ずキャプテンをつけてくれ!
メーカー | Ravensburger |
発売年 | 2004年 |
作者 | Gunter Baars |
プレイ人数 | 2-4人用 |
対象年齢 | 5歳以上 |
ゲーム概要
川の”海”賊にシビれるコインゲー
ギュンター・バースの『宝の滝』です。凝ったアクションを搭載したコンポーネントで有名なデザイナーです。このゲームもまるでゲームセンターのコインゲームのようなコンポーネントが楽しげで、箱のイラストのオヤジがキュートです。しかも、説明書の「川の海賊」という未知の生命体に痺れます。
まずは「川」を組み立て、大小の水チップを敷き詰めます。川の端には水チップを押し出すバーが綺麗にはまるようになっており、イメージ通りにバーを押し出す事によって余分な水チップを川から落とします。こうして川が出来上がったら、水チップにお宝キューブを配置します。
一番点数の高いお宝は最後に登場って寸法です。
お宝は前の手番のプレイヤーが総取りだ!
各プレイヤーの手番では、ダイスを1つ振ります。このダイスには1、2、2、3、3、Xの面があります。ダイスの出目は自分が置かなければならない水チップの数を表します。「置かなければならない」と書いていることからも判る通り、沢山の水チップを置く羽目になったらピンチ!
なぜならお宝が川から落ちると、そのお宝は全て前の手番のプレイヤーの物となるからです。従って、自分の手番では、お宝がギリギリ川から落ちない状態がベスト!
ギリギリで止めることができればドヤ顔解禁
水チップを置いたら、バーをストッパーの所まで動かします。ここではある程度力加減を調節することが可能なので、狙い通りにいけば「寸止め」状態を演出し、右を向いてドヤ顔をすることが許されます。
さぁ、最後のお宝が獲得された瞬間、最も得をしているのは誰でしょうか?
プレイ記
自宅にて、カジ、ナカと3人プレイ。
まずは川を準備してお宝をのせる。
手番はカジ→ナカ→COQの順。
手番順は勝敗にかなり影響を与えるファクターとなる。
手番はカジから。まずは3で軽いジャブ。一枚は大きな水チップを使用しなければいけない。
こりゃ確かにゲーセンのコインゲームみたいですね。
こんな感じでゲームは進んでいく。そして、めでたく最初のお宝はCOQの元へ。これは幸先がいい。
そう思ったのも束の間、ナカが巧みに寸止めした状態で手番をまわしてくる。ドヤ顔解禁である。この状態を「お宝オンザエッジ」と呼ぶ。しかも、出目は3! なんとか端に水チップを置いてあがいてみるも・・・
あえなく落下。大量のお宝がナカの元へ。涙で写真のピントが合っていない。しかもカジまでもが大量のお宝を獲得し、COQは一人大きく離される展開。
COQさん、水チップでアベカエサル!って敬礼してくださいよ!
などと、こんな顔で超余裕発言をしてくる。憎たらしい。
キャプテンCOQと呼べ!
…が、再びお宝オンザエッジで回って来た手番にあきらめかけたところに、
奇跡のサイコロ「X!」この手番は水チップをのせる事無くパスしてカジへまわせる事に。お陰で点差は均衡状態となる。ここで、白以外のお宝が全て落ち、Xのいたずらのお陰で全員の点数はほぼ均衡。最後に白いお宝を手に入れた者が優勝という安いクイズ番組のような展開!うまくできてる!
ここでナカは、また巧みに白いお宝を崖っぷちに立たせてまわしてくる。すごいセンスだ。ここは先ほどの手番のように「X」をだしてカジに玉砕してもらうしかない!
Xがでるような気がする!うぉぉ!震えるぞハート!燃え尽きる程ヒート!こい!X!
カラン、コロコロ… しかし、結果は「3」場内にゲーム終了のムードが漂う。
いやぁ、残念でしたね〜
うーん、3かぁ、流石に3は無理かなぁ
だが、断るッ!
よく見ると、3枚の水チップを吸収できそうなくらい隙間が空いているのだ。ここをゆるゆると攻め、なんとかして白いお宝を落下させないように頑張る。すると、ナカがもう少し攻めておけば良かったと後悔の発言。その声が勝利の足音に聞こえる。
結果、見事にお宝は土俵際で踏ん張り、お宝オンザエッジ!カジの手番で落下してCOQの勝利!実にアツい戦いだった。
プレイ時間20分
総評
このゲームは見た目の通り、複雑なルールなど無い、シンプルなゲームです。その分、サイコロの出目やお宝の落下に一喜一憂できる雰囲気を作れれば、かなり盛り上がります。しかし逆に、この部分で盛り上がれないと、ゲームは退屈なものになるでしょう。出来れば、勝手知ったる友人や家族とプレイする方がおすすめです。
写真では中々わかりずらいのですが、結構コンポーネントは小さめです。