世界の七不思議 都市

世界の七不思議 拡張セット第2弾

メーカーREPOS
発売年2012年
作者Antoine Bauza
プレイ人数2-8人用
対象年齢10歳以上

ゲーム概要

選択可能文明を12種に増やし、世界の8不思議へと進化した

KDJ(ドイツ年間ゲーム大賞:エキスパートゲーム部門)を設立させたゲームとの異名を持ち、初代2011年の同賞を受賞した「世界の七不思議」。文明の指導者をドラフトする「リーダース(指導者たち)拡張」に続き、2つ目の拡張として発売されたのが、この『シティーズ(都市)拡張』です。『都市』では黒背景の都市カードが追加され、外交や借財という新しい要素が追加されています。また、1時代に行う手番が7回から8回に増え、プレイ可能人数はそれに合わせて8人までとなりました。選択可能な文明は2つ増えて計12種に、さらにはなんと、チーム戦のルールまで追加されるというサプライズ付きです。基本ゲームに『都市』を混ぜて遊ぶこともできますし、「指導者たち」を混ぜて全部一緒に遊ぶ事もできます。

追加されたのは、「ペトラ」と「ビザンティウム」
都市の能力には新要素の「外交」と「借財」がそれぞれ付与されている。

「世界の七不思議」は3つの時代に渡って自分の分明を発展させるゲームです。各時代では、「ドラフト」と呼ばれる手法を用いて発展カードをプレイしていきます(「ドラフト」:カードの束から1枚選択し、隣に残りのカードを渡していく方法)。発展には幾つかの方向性があり、軍事国家や商業国、科学国などを目指します。詳しくは、本体のレビュー記事を参考にしてください。

本体の箱に全部入る

「指導者達」と「都市」の拡張を本体の箱に詰め込んだところ

すべてのカードにスリーブを装着しても、まだまだスペースには余力を感じます。ただし、異常に重たくなります。この箱で被害者を殴り殺した後、それぞれの箱に部品を戻して行う完全犯罪「七不思議殺人事件」が乱歩賞を獲得し、このゲームの受賞暦をまた1つ更新する日も遠くないでしょう。この箱1つで8人まで遊べるかと思えば運ぶ足取りは軽くなります。

今回も専用のメモ帳が同梱されているので、全然使い切っていないのにメモ帳が増えていきます。初代のメモ帳なんて、もう絶対使いませんよね。

気のせいかもしれませんが『都市』の印刷は色味がまた少し異なるような気がします。スリーブ装着して遊んでいれば殆ど気にならないレベルですが、都市選択カードは若干わかり易い。遊ぶ度に話題になりそうではあるけど耐えられるレベル(筆者はドイツ語版を購入しているせいかもしれません)。

外交トークンと借財トークン、未知との遭遇

新要素として追加された「外交」「借財」。特に「外交」はとても画期的な要素と言えます。カードの効果や文明の効果で外交トークンを手に入れたプレイヤーは、次の戦闘のタイミングで戦闘の対象から外されます。これにより、自分の隣以外のプレイヤーと戦闘を行う可能性があるわけです。ついに、両隣以外のプレイヤーとの絡みが生まれた、記念すべき拡張ですね。両隣が外交トークンに手を出しそうなら、遠く離れた文明の軍事力に注意を払わなくてはならないのです。

外交トークンは周りから良く見えるように3D仕様

一方借財とは、カードや文明の効果で他のプレイヤーにお金を捨てさせる効果に関連する借金です。『都市』拡張には、意図的に誰かを狙うことはできませんが、他のプレイヤーを無差別に攻撃し、お金を捨てさせるカードがあります。これを、払えない/払いたくない場合は、借財トークンを得なければならず、これが最後にマイナス勝利点となるというわけです。

ここぞと言う時にお金を捨てさせられたり、平和主義者として戦闘を高見の見物したり、様々な戦略が取れる様になったお陰で、ゲームの深みはさらに増した様に感じます。借財のお陰で、資金カツカツのプレイには勇気が必要です。

新規カード(その1)

新規カード4種(その1)

新しいカードの効果は、「外交」「借財」「戦闘力のカード」が数枚、そして自分と両隣がお金を獲得するカードなど。都市カード同士の関連性は設定されていないので、基本セットのカードのようにあれを建てていればこれをタダで建てられるということはありません。

新規カード(その2)

新規カード4種(その2)

「外交」や「借財」以外の新しい概念としては「自分の生産できない資源」という概念が追加されています。左端のカードは、自分の生産できない資源の中から1つ生産するというカードです。また、アイマスクの様なカードは、隣の文明から技術カード(緑のカード:セットで集めることによって高得点)をコピーできるというものです。これのお陰で、迂闊に技術カードの建設はできなくなりましたね。そして、戦闘勝利点を借財に換える(つまり、戦闘にあけくれている文明への攻撃)効果や、七不思議の建設に借財のペナルティーを与える効果など、多彩です。

先日、6人で遊んだ時には技術カードプレイを試してみました。手番が8つに増えたことと、アイマスクカードによってかなり攻撃的な技術プレイをすることができました。結局、両隣のプレイヤーが自分のアイマスクカードを嫌がり、一枚も技術カードを建設してくれなかったので負けてしまいましたが、自分のプレイが他のプレイヤーに影響を与え易くなった印象です。

リーダーのカードも多数追加!

右下の楽器を吹いている人物のカードは、Spieleboxのプロモ

「指導者たち」拡張を導入する事を見越して、リーダーカードも追加されています。リーダーの能力は、外交や借財、都市カードによる得点などです。さらに、「指導者たち」に付属していた「自分で能力を考えて使ってねカード」のコンテストで優勝したカードも付属しています(能力は、戦争で負けた時に受け取るトークンを戦闘力に換えるというもの、「泣いて強くなる!」)。



プレイ記

文明ボードで行く末を決め、「指導者達」で発展方法を考え、「都市」で他の文明を牽制する

TBGLゲーム会にて6人で遊んでみました。

手番が増えた分、決着する点数も増えました(7〜80点位)

基本のルールは殆ど変わらないので、簡単なアイコンの説明ですんなりとゲームに入れました(アイコンの確認の為に説明書は飛び交いましたが)。文明ボードで決まった方向に進むだけだった基本ゲームに「指導者たち」が明確な道筋を描き易くし、「都市」が加わったことによってさらに多彩な戦法がとれるようになった印象です。また、手番が1回(3時代で計3回)増えたことにより、目的を達するまでに手番が足りない!という不完全燃焼がなくなったような気がしますね。

世界の七不思議と言えば、カードゲームらしからぬゲームスペースを必要としますが、拡張を追加すると、さらにスペースを必要とします。広い場所を用意しましょう。プレイ時間はほんの少し増したかもしれません。

プレイ時間:50分(6人)



総評

Silver

指導者たち」拡張もマストバイと言えるほど良い出来でしたが、こちらも素晴らしい出来ですね。他のプレイヤーの動きを、より観察する必要が生じたというところと、手番が増えてカードが増えて、より多彩な戦略を取れる様になったというのが個人的に気に入った点です。

多くのゲームで拡張セットというのはどっちでもいい存在であったりすると思いますが、これら2つの拡張は持っていた方がゲームをより楽しめると断言できます。ただし、オープンゲーム会などで基本自体を初プレイの方等が混じる場合、拡張はどちらかにするなどのルール軽減措置をしたほうが良いでしょう。

購入先情報

第二版用の情報です。

駿河屋

ボードゲーム世界の七不思議:都市 第二版 日本語版 (7 Wonders: Cities)
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