私は実験において 失敗など一度たりともしていない。
この方法ではうまく行かないということを発見してきたのだ。
メーカー | Tendays Games |
発売年 | 2014年 |
作者 | Roberto Fraga |
プレイ人数 | 2-4人用 |
対象年齢 | 8歳以上 |
ゲーム概要
試験管で実験するアクションゲーム
テンデイズゲームズが日本語版を販売している『ドクターエウレカ』です。元はフランスのゲームです。3本の試験管に2つずつ入った球をお題のカードの通りに入れ替える瞬間ロジカルアクションゲームです。久しぶりにこのゲームの仕組みに感心し、これを自分が発見した世界線に移動したくなったゲームです。
5歳でも遊べる簡単ルール
プレイヤーはエウレカ博士の見習い研究員です。試験管の中に入っている実験材料を示されたレシピ通り、正しい位置に移し替えることが目的です。
ルールは本当に簡単で、中の球に触れずにお題のカードの通りになるように試験管を操作するだけです。一番早くこれを成し遂げたプレイヤーは『エウレカ!』と叫び、お題の通りにできていれば得点としてカードを獲得します。
中の球に触ってしまったり、球を落としてしまったり、お題と違う出来でお手つきしてしまったりした場合には、そのプレイヤーはそのラウンドのみ脱落です。
超余談:どんなお題も7手で
余談ですが、コンピュータによる解析によると、このゲームでは、初期の球の位置がどのような状態でも、7手でお題の状態を作ることができるそうです。あなたがお題を解くのに8手以上かけていたなら、それはもうすでに回り道をしていることを意味します。それにしても、暇な人がいるものです。
ついでに、筆者は一応科学者の端くれなのでもう一つ余談ですが、エウレカとはギリシャ語を語源とする「発見の喜び」を表現する感嘆詞です。古代ギリシャの発明家であるアルキメデスが叫んだことで有名ですね。ちなみに、英語では「ユリイカ」という烏賊の一種みたいな発音になります。
プレイ記
自宅にて、シュウとAMIが対戦。COQは2歳児と見学&応援。「球は劇薬だから絶対触ってはいけないし、触ったら火傷するかも」と話をすると、本当に丁寧に扱っていた。子供は素直である。
まずは練習、5歳児シュウ、いきなりできる。動画を撮っていたので貼りたかったが、37MBもあるので断念。試験管の口をつけて球がこぼれないようにするコツさえ掴めば5歳でも全く問題ない。それどころか、誰も教えていないのに、初期状態からきちんとお題の状態まで球を移動できることに驚いた。子供の成長にはいつも驚かされる。
どうやらできそうなので、そのままAMIと対戦。先に5枚獲得した方が勝者となる。これが案外いい勝負で、勝負は最後の1枚にもつれ込む。しかし、AMIが大人気なく勝利をもぎ取りに行く。
やった!できた!エウレカ!
間違ってる!シュウいけるぞ、頑張れ!
エウレカ!
突如の大チャンスでとても盛り上がる展開。場内の声援を一身に受けたシュウがまさかの逆転勝利。AMIは慌てて試験管の中身の劇薬を床に落として爆発し、髪の毛がモジャモジャになりましたとさ。
プレイ時間20分
総評
Bronze
実際に試験管を使って実験をするかのように遊ぶアクションゲームの発明がナイスアイデア過ぎて嫉妬しそうです。アクションのコツさえ掴めれば、対象年齢より低い子供でも遊べました(ただし、小さい子は球を飲み込むと危険なので注意が必要です)。子供達はこのギミックをかなり気に入ったようです。尚、カードお題ゲームの定番である、上下逆さま問題には対処できていないので、カードの向きを子供に向けてあげると良いでしょう。
パズルのレベルは手なりで解けるレベルで簡単なので、難しくて悩むという場面はないと思います。したがって、大人にとっては簡単過ぎるとも言えます。大人同士では単純に手先の器用さを競うゲームになってしまうかもしれませんね。それはそれで盛り上がるとは思いますけれど。
箱のデザインが収納面でもディスプレイ面でも非常に優秀なことと、カード等の品質がとても良いことも気に入りました。子供と遊ぶ機会の多い方におすすめです。