トリックマイスター

Short Review

荒唐無稽、だがそれがいい

メーカーAmigo
発売年2010年
作者Friedemann Friese
プレイ人数3-5人用
対象年齢10歳以上

ゲーム概要

緑じゃないフリーゼ

緑色ではありませんが、フリーゼ作3−5人用のトリックテイキングゲームです。古今東西のトリックテイキングが詰まっていると言っても過言ではありません。しかも、その詰まり方は異常の一言に尽きるでしょう。

アミーゴ小箱サイズの箱のカードゲームです。デザインは中々にそそるものがあります。基本的には、「切り札」や「スート」が存在するマストフォローのトリックテイキングです。スートはなぜか、アジア風のデザイン。扇子やビタ銭、鳥居、鯉などが採用されています。

スートのデザインはやけに和風

通常のトリックテイキングであれば、切り札はいつでもプレイできますが、本作の切り札は別スートとして扱われるので、トリテ慣れしているプレイヤーでもこの部分のみ注意が必要です。

古今東西のトリックテイキングのすべてがここに

毎ラウンド変化するルール

まあでも、そんな些細な違いはゲームに殆ど影響を与えません。なぜなら、このゲームのルールは毎ラウンド変化するからです(!)。ゲームの最初に配られる、切り札/基本/得点ルールカードを毎ラウンドの最初に各プレイヤーがプレイすることにより、ルールは千差万別のものとなります。カードの内容により、このラウンドの切り札が決定したり、カードを隣りと交換することになったり、トリックを取ると減点となったり破茶滅茶に変化します。

頭を切り替えるのが大変。でも面白いよ。

これは、実際のゲームの1例ですが、切り札は「11」となり、手札のうち3枚を隣りに渡してスタート。取ったトリックは直ちに左隣のプレイヤーに渡し、このラウンドの得点は減点となる。もう無茶苦茶です。

総評

Bronze

まさにトリックマイスターと呼べる程にいろんなルールでトリックテイキングができるゲームです。これは、トリックテイキングを楽しむというよりも、ラウンドごとに出来上がる荒唐無稽なルールに一喜一憂することを楽しむゲームなのかもしれません。

よく、絵合わせなどでクリーチャーを作成するカードゲームがあったりしますが、あれをトリックテイキングのルールでやるようなイメージです。場合によっては、神ルールが出来上がるかもしれません。こんな荒唐無稽なゲームが許されるのはフリーゼならではだと思います。本当にルールがコロコロ変わるので突如鏡を見ながら車の運転させられるような感覚です。楽しいよ。

購入先情報

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