3文字の時はいつでも呼んでくれ!
ただし、4文字だけはカンベンな。
メーカー | Möbius Games |
発売年 | 2002年 |
作者 | Toshio Kobayashi |
プレイ人数 | 2-8人用 |
対象年齢 | 10歳以上 |
ゲーム概要
カードを使うことで「しりとり」が昇華する
メビウスゲームズが長年販売しているワードゲーム「ワードバスケット」です。ルールは単純明快、「最初と最後の文字の決まったしりとり」です。
ひらがなが1文字書かれたカードを手札に持ち、テーブル中央に置かれたバスケット(通常はゲームの外箱を使用)に投げ入れながら、バスケットのカードを「最初の文字」投げ入れたカードを「最後の文字」として3文字以上のしりとりをしていきます。手番などはなく、早い者勝ち。手札が残り一枚になったら、「リーチ」を宣言し、最後だけ4文字以上の言葉を作らなければなりません。
以上が基本ルールですが、これに、何種類かのワイルドカードを混ぜてゲームをします。
ポーカーでは一方的に有利なワイルドカードですが、ワイルド5などは文字数が限定されてしまうため、必ずしも有利とはならないです。
ワーバス3種の神器
ワードバスケットで勝利の女神を手繰り寄せるための3つの強力な武器があるとされています。その1つは、もちろん脳の瞬発力。3文字言葉がポンポンと飛び出してくる能力です。これは想像に難くないですね。
もう1つは、カードを指で弾いてバスケットの中に正確に入れる能力です。カードを中指で弾き、横から滑り込ませる能力のことです。ほぼ同時にカードを出した場合、バスケットに先に入ったカードが有効となります。したがって、普通に上から投げ入れるのは不利なのです。この能力は接戦で効果を発揮します。
それでは、最後の1つはなんでしょう。プレイ記で明らかにしようと思います。
超余談:昔は○○に投げ込んでいました
余談ですが、このゲームはメビウスゲームズがまだクリーニング屋さんだった頃(!)からあるゲームです。同人ゲームであった初期の頃は、カードを「バスケット」ではなく「どんぶり」に投げ込んでいたそうです。つまり「ワードバスケット」ではなく、「ワー丼」だったのです。まるで昭和初期の鉄火場のような雰囲気で言葉の刃を刺し合っていたわけです。10周年記念の際には、当時のどんぶりバージョンを彷彿とさせる限定版が復刻されました。
以上が遊び方の概要です。とても簡単ですね。箱のサイズも小さく、持ち運びに便利なので若い頃、出張で相部屋時(昔はそんなことがありました)はいつも鞄に忍ばせていました。
プレイ記
研修のため、東京出張。3人部屋のエキストラベッド決定戦。イケメソ、苦松との大人3人プレイにて。3勝勝ち抜けで勝負開始。
俺、こういうの苦手なんですよ。COQさん強そうだよね~
別にエキストラでいいけど、皆が悔しがるからがんばります
山札の一番上をめくって箱に入れ、スタート!
スタートは「て」
『「て」び「ち」ゃくふ「く」ら「ぶ」ー「す」…きや「き」』
10秒で瞬殺。
えーーっ
2人には悪いが、実はCOQはワードバスケット3種の神器のうち2つの能力を持っている。そう、説明済みの3文字言葉だけはいくらでもでてくる瞬発能力、とカードを中指で弾いて横から滑り込ませる能力である。
そして、次ゲームも2つ目の能力を発揮するまでもなくゲーム終了。驚愕する二人に、どういうトリックなのだと説明を求められるが、面倒なので一言で説明する。
昔は神童と呼ばれていました。
この説明のせいで、なし崩し的にCOQだけが4文字以上という足枷をはめられてしまう。そうなれば、さっきまでヒネれば蛇口からコーラが出てくるほど溢れていたワードが浮かばないだろうというのである。しかし、瞬殺。
その後、イケメソと苦松は一進一退の攻防を続ける。しかし、勝負を分けたのは苦松が持つ3種の神器最後の1つの存在であった。それは、「ありそうだけどなさそうな微妙な言葉」を押し切る能力である。
ゲーム終了。COQはフカフカのベッドで寝ることができました。
総評
Bronze
長年販売されているだけのことはあり、国産ゲームの逸品です。「しりとり」にカードを使うだけでここまで競技性が増すのかと感心します。老若男女遊べることから一家に一箱用意しておりて損はありません。早い者勝ちのゲームなので、待ち時間無く全員が楽しめるのがGOODです。
しかし、得手不得手が激しいゲームでもあります。100回やっても不得意な人は得意な人に勝てない可能性があるゲームです。その差が笑えれば良いですが、対面で遊ぶ場合に気持ちいいのは一方的に勝った側だけの可能性が高いのでご注意ください。同じくらいのレベルの友人と遊ぶか、文字数などで難易度が調整できると良いのですが。