収益は、オランウータン基金に寄付されました
メーカー | Treefrog Games |
発売年 | 2011年 |
作者 | Martin Wallace |
プレイ人数 | 3-4人用 |
対象年齢 | 10歳以上 |
ゲーム概要
幻のワレスのトリックテイク
Martin Wallaceがボルネオのオランウータンを救うためにデザインしたカードゲーム『森の老人達』。限定生産であったことから流通量が少なく、今や幻のワレスゲームとなっています。
ゲームはメイフォローのトリックテイキングゲームです。すなわち、リードのプレイしたスートに縛られずにカードをプレイしていくことができるトリックテイクです。
なんでも出せるメイフォロー
使用するのは5スート(1〜10)のカード。スートは、絶滅の危機に瀕するオランウータンに関わる絵柄です。カードを各自に10枚ずつ配り、手札とします。
ゲームは10ラウンド。各ラウンドで、リードプレイヤー(最初にプレイする人)から順番に任意のカードをプレイしていきます。メイフォローなのでプレイするカードは完全に自由です。スートにも数字にも制限はありません。なんでも出せます。
人数分のカードが場に揃ったら、誰がカードを獲得するのか判定します。1番大きい数字を出したプレイヤーと2番目に大きな数字を出したプレイヤーが、順番に1枚ずつカードを獲得していきます。この際、自分の出したカードを獲得することは出来ないというのがポイントです。
そして、カードを獲得したタイミングでのみ、場の得点カードを獲得するチャンスがあります。今まで集めたカードを利用し、場の得点カードと全交換を行います。対応するカードを持っていれば、交換が行えるわけですが、余ったカード分は、その時点でマイナス点が確定してしまいます。
場に出ているカードを睨みながら、不必要なカードをなるべく取らない様にしなければなりません。
森林伐採の撲滅がゲームの鍵
余ったカードは基本マイナス1点。ただし、何にも交換することのできない森林伐採カードはマイナス2点です。森林伐採カードのマイナス点は大きいので、如何にして他人に取らせるかが鍵となります。
こうして10ラウンドを行い、最も勝利点を獲得したプレイヤーが勝利します。
プレイ記
色々なゲーム会にて、4人で2回戦、3人で8回戦程やった記録がありました。
「自分のカードを獲得する事は出来ないというルールを最大限利用して、必要ないカードや森林伐採カードを如何に相手に取らせるか」という駆け引きが面白かったです。その中で、自分は如何にしてロスを出さずに得点カードを獲得するかですね。特に前者は、メイフォローのシステムのなせる技でした。
総評
Bronze
メイフォローのトリックテイキングゲームというのは、人を選びます。嫌いな人はまったく肌に合わないようです。名高いMartin Wallace作なので評価の目は自ずと厳しくなるのは否めませんが、このゲームはメイフォローのトリックテイクの中ではかなり面白い方なのではないかと思います。
4人で遊ぶ場合には「森林伐採カードを取らせる」という行為が中々成立しませんが、2人以上のプレイヤーが森林伐採カードを出すせめぎ合いが面白いです。3人プレイでは、誰か1人が森林伐採カードを出すと”自分のカードは取れない”というルールがとても良く機能して意図的にカードを取らせる事が出来るゲームに変化します。
とても手軽なゲームです。ワレス縛り会のフィラーとして活躍することでしょう。