Short Review
大クラマー+大貧民=?
メーカー | Pegasus Spiele |
発売年 | 2008年 |
作者 | Wolfgang Kramer |
プレイ人数 | 3-12人用 |
対象年齢 | 8歳以上 |
ゲーム概要
クラマーが作ると大貧民はこうなる
尊敬の念をもって大クラマーと呼ばれるヴォルフガング・クラマー作の「ウシとロバ」です。3〜12人用のとても使い勝手の良いゲーム。
見出しにも書いた通り、このゲームの基本システムは手札からカードのセットを捨てていくゴーアウトカードゲーム。つまり、日本人の馴染みやすいゲームに例えると大貧民(大富豪)です。ゲームの目的は、配られたカードを全て場に出す事。誰かがカードを出し切った時の残りの手札の合計が各自のマイナスポイントとなるので、なるべくカードを出す必要があります。
数字は1〜13まであり、これに加えてジョーカー(14)があります。カードの出し方は大貧民そのまま。リードのプレイヤーが出したセットをフォローするという方式です。ただし、大貧民で言う「階段」は認められません。ソロ/ペア/トリオ…という同じ数字のセットのみ一緒に出す事ができます。
また、大貧民の場合はカードを出せるプレイヤーが居る限りはグルグルと手番がまわっていきますが、このゲームでは一巡だけ。この一巡で次のリードプレイヤー(次に最初の1枚を出すプレイヤー)となるために前のプレイヤーが出した数字よりも大きい数字を出すのです。
リードプレイヤーとなることができれば、手札に1枚だけ余っているカードを出す事ができたりするので、どのタイミングでフルパワーを出してリードプレイヤーを狙うのか、よく考えながらプレイせねばなりません。
そして、このゲームの肝はその名の通り「ウシとロバ」。ロバカードとウシカードは1枚ずつしか入っていません(ウシは選択ルール)。これらのカードは自分がリードの時のみプレイすることができます。これらが出されると、その後のプレイヤーは手札からカードを1枚ずつ出して行きます。そして、一番大きな数字を出したプレイヤーがロバカードもしくはウシカードを獲得します。
そして、ロバカードを獲得したプレイヤーはロバカードを追って場にプレイされたカードを全て手札に加えます。ウシカードを獲得したプレイヤーは、ウシカードを追ってプレイされたカードを全て自分の前に裏返して置き、不動のマイナスポイントとします。こうして、誰かが手札を全て出し切った時に、各自のマイナスポイントを合計し、これを数ラウンド分合計して勝者を決定します。
総評
Bronze
さすが大クラマー。12人までプレイ可能というのも圧巻ですが、少人数でも楽しいです。少人数ではかなり戦略的にプレイでき、人数が増えると、楽しさはそのままにパーティゲーム化するという感じですね。ロバカードは手札が増えるのでマイナスと思われがちですが、これによって手札に浮いているカードをペアにしたりすることができるので逆転が可能となり楽しい。でもロバカードを最後まで持ってると超マイナス。大事なことなのでもう一回言いますが、流石クラマー、面白い。