Short Review
ライナークニツィアの○○万歳!
メーカー | Hobby Japan |
発売年 | 2010年 |
作者 | Reiner Knizia |
プレイ人数 | 3-5人用 |
対象年齢 | 8歳以上 |
ゲーム概要
○○に何を入れるかの大喜利ではありません。クニチーのカードゲーム「ライナークニツィアの革命万歳」です。はい、ネーミングセンスが革命的にダサイです。どうでもいいことですが、中国語版は題字がヘタウマな感じのロゴに仕上がっているようです。気になる方はご自身で調べてみてください。がっかりしても責任は取りません。
日本と中国に向けてデザインされたゲームに、日本人の方がイラストを提供しているようです。かわいい系の獣人をモチーフとし、革命軍と国王軍の戦いをテーマとしています。
ゲームは同時出しのバッティング系トリックテイキング。場にあらかじめ1枚用意されたカードを手掛かりに、全員が手札から1枚カードを裏向きにプレイして一斉に表向けます。そして、場を支配する色(場の札も含めて合計値が大きい方)の中で、一番小さな数字を出したプレイヤーがこのトリックを取ります。
写真の場合は、場を支配するのは青色。そして、「青0」のカードを出したプレイヤーが最も低いカードのためこのトリックを取ります。
この時、支配した色を一番上に置いておく事に注意。全体で、どちらかの色が支配したトリックが4つ取られたらゲーム終了。4つに達した色のトリックが1つ1点、手札に残った4つに達した色のカードが1枚1点となります。
こうして、得点を沢山得たプレイヤーが勝利します。複数回のゲームを行い、その合計点で勝敗を決します。また、ヴァリアントルールとして、時計回りにカードを出していくルールも適用できるようです。
総評
一言で表すと、「つまらなくはないけど面白くもない」です。オーソドックスでルールを文字にすると悩みどころもあって良さそうなゲームだと勘違いしがちです。しかし、狙った色を勝たせるために大きな数字を出す?トリックを取れるのは小さな数字?そして手札に残したカードも得点に?どうすれば勝てるのか、非常に解り辛く、結局負けそうな陣営を負けさせる小さいカードを出せばいいのでは(そうすれば手元に勝った陣営のカードが残る)?というところが原因だと思います。このゲームが地域限定でその幕を閉じたことからも、狙い通りの面白さには至らなかったことが想像できます。