Short Review
シロクマはハワイより北極で生きることを選んだのです
メーカー | HABA |
発売年 | 1999年 |
作者 | Peter-Paul Joopen |
プレイ人数 | 2-4人用 |
対象年齢 | 4歳以上 |
ゲーム概要
釣竿が子供心を鷲掴み!
北極のシロクマとなって氷の下の魚釣り競争をするゲーム『カヤナック』です。なぜシロクマが釣竿を使うのか疑問を持ったあなたは鋭い。以前はエスキモーがテーマのゲームでしたが、現在はシロクマになりました。
実際に氷に穴を開けて釣りをする
このゲームのすごいところは、A4のコピー紙を穴の空いたボードの間に挟む事によって氷のはった湖を再現しているところです。箱の中にはボードの穴と同じところに窪みがあり、そこには”魚”である大小の鉄の球が潜んでいます。
ここに付属の釣竿の持ち手の部分で穴を開け、そこに磁石の釣竿で釣り糸を垂らすと0〜3匹の魚が釣れるというわけです。このギミックだけで、子供達は夢中になります。簡易ルールでは、ダイスを振り、出た目の数だけ穴を開けて釣りをし、釣った魚の数を競うという単純なルールでゲームを楽しむことができます。すべての場所の穴があくか、いずれか1人が魚を15匹釣り上げたら、ゲーム終了です。
上級ルール
慣れてきたプレイヤーは、より戦略的な動きが必要となる上級ルールで遊ぶこともできます。その場合には、シロクマの駒を用い、ダイスと幾つかのマーカーも追加して遊びます。上級ルールでは氷の上のラインで分割されたエリアも意味を持ち、これを1マスとしてシロクマを移動させます。
氷が溶けて入れないエリアが発生したり、穴が凍ってしまったりします。
総評
Bronze
磁石で釣りをする玩具は昔からありました。これを紙に穴を開けて行う事により、何匹釣れるかわからないドキドキ感と北極での釣りを再現して素晴らしいゲームに生まれ変わらせた発想が素晴らしいです。子供達はこの箱を見かけるたびに『釣りがしたい』と言います。紙に穴を開けて糸を垂らすという行為自体が楽しいです。
ゲームとしてみた場合は、どの穴に魚がいるかは運なのであまり語るべきことはありません。上級ルールも用意されていますが、あえてこのルールで遊ぶことはあまりないと思い今回は多く触れませんでした。実際、このゲームの肝は紙を破る瞬間だと思うので、あまり上級ルールにはこだわらなくて良いように思います。
それよりも、子供達と遊ぶ際に、思いっきり雰囲気を出して遊んであげるのが良いでしょうね。