Short Review
様々な顔を持つ、良いクニチーのゲーム
メーカー | Amigo |
発売年 | 2005年 |
作者 | Reiner Knizia |
プレイ人数 | 3-6人用 |
対象年齢 | 8歳以上 |
ゲーム概要
クニチー先生作の3〜6人用カードゲーム。「13日の金曜日」「パン屋の1ダース」など様々な名前でリメイクを繰り返されているゲームですが、最も一般的なのはこの「ポイズン」でしょう。テーマが一番合っているのもこの作品と思います。
おどろおどろしいパッケージで猛威を奮うマジシャンのイラストが素敵です。赤と青を混ぜたのに(実際、カードには黄色がありません)緑になるはずが無いなどと野暮なことを言ってはいけません。「ポイズン」は、アミーゴ小箱サイズの他に、カードを出す大釜のボードが付属しているバージョンも存在します。ただし、箱がデカいのでおすすめしません。
カードは3スート(赤/紫/青)+毒(緑)。内訳は1、2、5、7(毒は4)となっています。それぞれのスートごとにカードをプレイする場を設定し、手番では3箇所のどこかにカードを出さなくてはなりません。手札をプレイする3箇所はそれぞれ大釜のイメージです。毒はどの色の釜にも投げ込むことができます。
プレイしたカードはそれぞれ色ごとに足し算をしていきます。それぞれの釜は合計13になるまでカードを溜めておくことができますが、13を超えると溢れてしまいます。釜を溢れさせてしまったプレイヤーは、その釜の中身を受け取らなければなりません。もちろん、毒も一緒に。
すべての手札を出し切ったら、獲得した(させられた)カードを色ごとに足します。毒は問答無用に1枚につきマイナス2点。それ以外のカードも、1枚につきマイナス1点となります。ただし、各色のカードの獲得枚数がトップならその色のマイナスは帳消しというルールがあります。色のトップを目指して1色のカードを集めるような戦略が有効ですが、毒を投げ込まれているときに獲得するとその分はマイナス確定です。
獲得したマイナスの一番少ないヒトが勝利します!
総評
Bronze
すごく軽いプレイ感で、フィラーとしても有効なカードゲームです。ゲーム会の最後に締めで遊ぶ人達も多いのではないでしょうか。簡単なルールながら、考え所も多く、これぞドイツのカードゲームという印象です。「最多枚数の色はノーペナルティー」と「毒薬はオールマイティに出せて問答無用に失点」というルールのおかげで他のプレイヤーとの駆け引きがとても熱くなるのですよね。
また、ベースのルールが簡単なので足し算ができれば子供も一緒に遊べるという点も良いです。ピッグ10の次はこのゲームにステップアップできると思います。「子供のいる家族で」、「ゲーム会の息抜き」や「ゲーム会の締め」にというタイミングで遊ぶとこのゲームの価値を感じられると思います。
難点は、4人以上いた方が断然面白くなる点。3人だと狙った色の被りが起こりにくくなるので盛り上がりに欠けます。その意味では、人数を集めるのが大変なので評価はBronze。色々なバージョンが発売されていますが、私はAmigoの小箱が一番好きです。